【玄海町長現金受領問題】:会見要旨「返金は知人に頼んだ」
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【玄海町長現金受領問題】:会見要旨「返金は知人に頼んだ」
福井県敦賀市の建設会社「塩浜工業」から現金100万円を受け取っていた脇山伸太郎町長の会見要旨は次の通り。
福井県敦賀市の建設会社「塩浜工業」側からの現金受領について記者会見し、質問を聞く佐賀県玄海町の脇山伸太郎町長=23日午後、玄海町役場
玄海町、町民の皆様、県、県民、全国の原発立地市町村関係者の方々に大変多大な迷惑をかけたことを深く反省し、お詫び申し上げる。進退については後援会と相談して今後決めたい。
塩浜工業のことは詳しく知らないし、当選祝いをいただいた時に初めて知った。町に絡んだ仕事をしていると聞いたことがなく、九電、玄海原発で仕事をしていると聞いてもいない。
(2018年町長選時の塩浜工業の)選挙応援は全く知らない。運動や後援会活動中に会社の人が来たことも知らない。私の後援会長も会ったことはなく、知らないと言っている。
塩浜工業の名は当選祝いをもらった時に初めて聞いた。選挙の片付けをしている時、ふくさに入れたものを持ってきた。見た瞬間、「いらない。持って帰って」と言ったら、「会社の人から怒られる」といってポンと置いていった。片付け後に中を見たら、のし袋と名刺があり、塩浜工業と分かった。社長の名刺が入っていた。関電(役員らの金品受領問題)の報道前から金を戻すつもりだった。
金庫に入れているのが嫌で数カ月して、水引を取って初めて見たらやはり現金だった。ずっと返したいと思っていた。会社が福岡、佐賀とか近隣だったら返しに行けるが、福井はなかなか行けない。いつか返さなくてはという中、関電の問題が出て、塩浜工業の名もあった。もっと早く対応しなければと思った。
知人に塩浜工業を知っている人がいた。プライバシーで匿名にさせていただくが、その方が預かって行ってくれた。知人は町長になってから知り合った。返金は12月中旬くらい。塩浜工業は町の業者として取り扱うこともなく、九電に間を取り持ったこともない。お金を持ってきた塩浜工業の方はだれか分からない。塩浜工業については憤りを感じている。すぐ返せなかった私の責任もあるが。
政治資金規正法(違反)も問われれば仕方ない。戻すべきお金との認識から収支報告書に書いていない。町議の時もそんな経験はないし、詳しいことを知らず脇が甘かった。返した知人については託した数日後に「返した」と電話で確認した。東京の方の支店の社長に返したと聞いた。預かり証とか証拠はない。今年になって関係者から、返しに行った知人が先月下旬に亡くなったと聞いた。
(問題は)原発立地自治体の長として、私の不徳のいたすところ。皆さんに大変迷惑をかけた。他の原発自治体に疑惑の目を向けられるかもしれないと思うと申し訳ない。
元稿:佐賀新聞社 佐賀のニュース 特集・連載 【話題・【特集】:玄海原発】 2020年01月24日 08:44:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。