【菅政権】:菅首相まずは選挙プランナーと朝食会 支持率も上々
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【菅政権】:菅首相まずは選挙プランナーと朝食会 支持率も上々
菅内閣が17日、本格的に始動した。菅義偉首相がまず行ったのは、著名な選挙プランナーとの朝食会だった。菅氏は早期の衆院解散総選挙に慎重な姿勢を示してきただけに、「『寝たふり解散』があるのか」と永田町に波紋を広げた。ポーカーフェースの菅流に、野党も警戒を強めている。一方、共同通信社の緊急電話世論調査で、菅内閣の支持率は66・4%と、歴代内閣に比べても上々の船出をしたことが分かった。
記者会見する菅義偉首相(共同)
首相官邸で、取材対応を前にマスクを外す菅首相(共同)
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内閣発足から一夜明け、17日朝、菅首相が取った行動が、永田町に波紋を広げた。日課だった議員宿舎周辺での朝の散歩を、首相就任を受けて官邸内で行った後、首相が向かったのは、官房長官時代から知識人らとの「朝飯会」で訪れている国会近くのホテル。この日会ったのは、選挙プランナーの三浦博史氏だった。
三浦氏は、国政選挙や地方選挙で、自民党をはじめ候補者のPR戦略を行い、選挙分析も専門だ。会食は約1時間にわたった。首相が三浦氏と面会したという情報は永田町を駆け回り「衆院解散・総選挙の時期の相談か」などの臆測が、まことしやかに流れた。
首相は、16日の会見で解散時期を問われ「1年以内に解散・総選挙がある。時間の制約も視野に入れながら考える」と述べたが、早期の衆院解散には慎重な様子をみせていた。「解散時期を内々に相談したのでは」。自民党関係者からもそんな見方がある。過去に、中曽根内閣が86年に「死んだふり(寝たふり)解散」に踏みきり、圧勝した。野党関係者は「菅さんはあまり感情を表に出さないから、腹のうちが読めない」と述べ、引き続き早期解散を警戒する構えだ。
そんなことを知ってか知らずか、首相は内閣本格始動について「身の引き締まる思いだ。国民のために働く内閣をスタートさせ、成果を上げて国民の期待に応えたい」と述べた。
16日の会見では、首相主催の「桜を見る会」中止を明言したが、来年以降の廃止を問う質問には「予算要求はしないということだ」と可否には言及しなかった。一方、平井卓也デジタル相には、デジタル庁設置の作業を加速させるよう指示。田村憲久厚労相には、新型コロナウイルスの無症状の人が受ける公的保険適用外のPCR検査をめぐり、全額自己負担となる費用の減額に向けた検討を求めるなど、肝いり政策の早期実現に動いた。18日には、各府省の副大臣・政務官人事を行い、布陣を固める。
元稿:日刊スポーツ 主要ニュース 社会 【話題・政局・菅内閣】 2020年09月17日 22:24:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。