【大阪府・摂津市】:熱湯3歳児殺害、母親の子育て相談乗っていた市は容疑者との同居把握できず
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【大阪府・摂津市】:熱湯3歳児殺害、母親の子育て相談乗っていた市は容疑者との同居把握できず
大阪府摂津市の集合住宅で8月、住人の新村桜利斗(おりと)ちゃん(3)が熱湯をかけられ殺害された事件で、母親の子育て相談に乗っていた摂津市が、殺人容疑で逮捕された交際相手の松原拓海容疑者(23)と母子が同居していたことを、事件が起きるまで把握していなかったことが24日、市への取材で分かった。
送検のため大阪府警摂津署を出る松原拓海容疑者(共同)
市は母親の知人などから複数の虐待情報を得ていたが、母子の生活実態を正確につかめていなかったことで踏み込んだ対応を取れなかった可能性がある。担当者は「結果として尊い命が失われてしまった。十分な対応だったか検証する必要がある」と説明。吉村洋文府知事は24日、医師や弁護士ら第三者の専門部会を設置する方針を記者団に明らかにした。
府警によると、松原容疑者は5月ごろから母子と同居。市は5月6日、母親から「(容疑者が)子どもの頬をたたいた」との相談を受け、12日に担当者が自宅を訪問。その場にいた松原容疑者に虐待をやめるよう伝えた。母親は市に対し「週末にたまにやって来るだけ」と松原容疑者との同居を否定していた。
その後、6月2日に母親の知人からも虐待の疑いの通報が市にあったが、内容が重複していたことや、母子と面会した結果を踏まえ、緊急性が低いと判断。松原容疑者に再び直接注意するといった対応を取らなかった。
市は8月5日にも母子と面会したが、これが事件前では最後だった。
捜査関係者によると、松原容疑者は桜利斗ちゃんの母親が外出した後、2人きりになった数時間のうちに犯行に及んだ疑いがある。母親は事件当日午後1時すぎに外出した。松原容疑者は午後4時50分ごろ、119番していた。逮捕前には府警に「一緒に高温のシャワーで遊んでいた。少しずつ温度を上げた」と説明していた。府警は24日、同容疑者を送検した。(共同)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【事件・犯罪・疑惑】2021年09月24日 20:26:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。