路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【大谷昭宏のフラッシュアップ・03.25】:発生40年…グリコ森永事件が問いかけること

2024-05-14 08:01:10 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【大谷昭宏のフラッシュアップ・03.25】:発生40年…グリコ森永事件が問いかけること

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【大谷昭宏のフラッシュアップ・03.25】:発生40年…グリコ森永事件が問いかけること 

 3月18日は、グリコ森永事件、私が社会部記者として最後の非常招集を受けた事件の発生から40年だった。全国紙では産経1紙が大きく検証記事を掲載していた。

   キツネ目の男

 遺留品と同型のアマチュア無線機(八重洲無線FT-208)。簡単な改造で容易に警察無線を傍受できた。

 <キツネ目の男 消えぬ残像>

 似顔絵は確かに有力な手がかりだ。だが、公開と同時にそれに関する情報しか集まらなくなるというリスクもあって、この事件でも“キツネ目の男”の公開には議論が分かれた。今なら、より鮮明な防犯カメラ映像となるはずだが、公開の功罪は論じられているのか。

 <広域捜査徹底できず「警察の敗北」>

 府県警間の連絡のまずさから不審車両を取り逃がした滋賀県警の本部長が焼身自殺するという痛恨の事態を招いた。だが、いまも海外に指示役を置く連続凶悪強盗事件を東京、千葉、広島で起こさせてしまった。

 広域捜査を阻む壁はまだ取り除かれていない。

 <一網打尽優先 不審者職質せず>

 この事件で電車内から“キツネ目の男”を追尾した刑事に出した幹部の指示は「接触せずに仲間と合流させて全員逮捕せよ」。結果、男は雑踏に紛れてしまった。特殊詐欺の受け子を逮捕して指示役を自供させるのか、泳がせてグループを割るのか。いまも議論が分かれる。

 <警察組織のメンツ 劇場型の教訓>

 「かい人21面相」の名前で、捜査幹部をからかった脅迫文を送りつけてくる劇場型犯罪。日増しに過熱する報道にいら立った警察組織とメディアの間には、かつてないほどの亀裂が走ってしまった。果たしてそれは修復されたのか-。

さまざまなことを問いかける、あれから40年である。

 ◆大谷昭宏(おおたに・あきひろ)

 ジャーナリスト。TBS系「ひるおび!」東海テレビ「NEWS ONE」などに出演中。

大谷昭宏のフラッシュアップ

 ■大谷昭宏のフラッシュアップ

 元読売新聞記者で、87年に退社後、ジャーナリストとして活動する大谷昭宏氏は、鋭くも柔らかみ、温かみのある切り口、目線で取材を重ねている。日刊スポーツ紙面には、00年10月6日から「NIKKAN熱血サイト」メンバーとして初登場。02年11月6日~03年9月24日まで「大谷昭宏ニッポン社会学」としてコラムを執筆。現在、連載中の本コラムは03年10月7日にスタート。悲惨な事件から、体制への憤りも率直につづり、読者の心をとらえ続けている。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・連載・「大谷昭宏のフラッシュアップ」】  2024年03月25日  08:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【大谷昭宏のフラッシュアップ・03.18】:女性記者たちの「格闘」と「確執」の歴史

2024-05-14 08:01:00 | 【女性が輝く社会と社会参画・選択的夫婦別姓・女性差別・女性を取り巻く諸問題】

【大谷昭宏のフラッシュアップ・03.11】:女性記者たちの「格闘」と「確執」の歴史

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【大谷昭宏のフラッシュアップ・03.11】:女性記者たちの「格闘」と「確執」の歴史

 これは「奮闘」というより、「格闘」であり、「確執」の歴史なのだ。そんなことを考えていたら、2時間54分はあっという間だった。

 日本テレビ5日放送の番組を、少し長くなるが新聞のテレビ欄のまま紹介する。

 「開局70年スペシャルドラマ“テレビ報道記者”~ニュースをつないだ女たち…ニュースの裏側で奮闘し映像と言葉で伝えた女性記者たち…記者ら80人を取材し描くヒューマンドラマ」

 オウム事件からコロナ禍まで。4世代にわたる女性記者たちには、女性初の事件記者、女性初の警視庁キャップ、女性初の社会部長…。全部に「初」と「女性だけど」「女性なのに」がついてまわる。

 若い世代はコロナによる保育園の突然の休園にうろたえ、上の世代は親の介護に頭を抱える。

 ライバル局だったが、長年テレビの夕方ニュースに関わってきた私は、番組が終わるなり、保育園のお迎えに駆け出す女性記者を毎日のように見てきた。そのころ男性デスクが言った「彼女たちは、後に続く女性記者のためにも短い時間に人の倍は働いて帰りますよ」という言葉がいまも耳に残っている。

 局の情報番組をめぐる取材先とのトラブル。局内部署間の確執、軋轢(あつれき)。事件の関係者から浴びせられる「人の不幸で飯を食ってるのか」という罵声。「なんのために、誰のために、なんでこうまでして…」。

 だが、女性のデスクが若い女性記者に静かに語りかける。

 「テレビを頼りに思ってくれている人にまで必要な情報を届けなかったら、本当に終わっちゃうよ」

テレビに限らず、全てのメディアに向けられた言葉と受け止めた。 

 ◆大谷昭宏(おおたに・あきひろ)

 ジャーナリスト。TBS系「ひるおび!」東海テレビ「NEWS ONE」などに出演中。

大谷昭宏のフラッシュアップ

 ■大谷昭宏のフラッシュアップ

 元読売新聞記者で、87年に退社後、ジャーナリストとして活動する大谷昭宏氏は、鋭くも柔らかみ、温かみのある切り口、目線で取材を重ねている。日刊スポーツ紙面には、00年10月6日から「NIKKAN熱血サイト」メンバーとして初登場。02年11月6日~03年9月24日まで「大谷昭宏ニッポン社会学」としてコラムを執筆。現在、連載中の本コラムは03年10月7日にスタート。悲惨な事件から、体制への憤りも率直につづり、読者の心をとらえ続けている。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・連載・「大谷昭宏のフラッシュアップ」】  2024年03月18日  08:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【疑惑】:剥がされた安倍晋三「偽善の顔」 改めて「底なし腐敗」自民とカネ

2024-05-14 07:30:40 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【疑惑】:剥がされた安倍晋三「偽善の顔」 改めて「底なし腐敗」自民とカネ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【疑惑】:剥がされた安倍晋三「偽善の顔」 改めて「底なし腐敗」自民とカネ 

 今月9日、中国新聞デジタルが報じたスクープが関係者の間でちょっとした話題となっている。2013年7月の参院選で安倍元首相が自民党公認候補者に現ナマ100万円を渡した疑いがあるというものだ。当事者である候補者が中国新聞の取材に応じ、安倍から直接、個室で100万円入りの封筒を渡されたことを生々しく証言しているのだ。このカネは政治資金収支報告書に記載がなく、いわゆる裏金。同紙は複数の元政権幹部の見方として、官房機密費から出た可能性を指摘していたが、これが話題になった理由は言うまでもない。


もともとモリ・カケ・サクラ、暗黒な裏金も露呈(C)日刊ゲンダイ

 安倍の偽善の面が引っ剥がされたからである。

 もともと、安倍といえば、モリ・カケ・サクラを出すまでもなく、カネに汚い政治家だった。サクラでは会計責任者が略式起訴されているうえに、安倍は国会で118回も嘘答弁を繰り返してきた。

 それなのに、安倍派の裏金問題では22年4月、安倍が「キックバックをやめろ」と言ったことが独り歩きし、あたかも安倍がマトモで、安倍の死後、還流を復活させた「5人組が悪い」みたいなイメージが出来上がりつつあった。かくて、シンパ、保守層の間では再び「安倍神話」が膨れ上がっていくのだが、これぞヘソが茶を沸かすというものだ。安倍も5人組も同じ穴のムジナ、共犯者以外のなにものでもない。中国新聞は河井克行・案里夫妻の選挙買収事件以来の地道な取材で、元首相の薄汚い素顔と自民党の腐った断面を切り取って見せてくれたのである。

 ◆安倍元首相は裏金をやめる気だったのか

 この報道を見た政治評論家の野上忠興氏はこう言った。

 「そのカネを官房機密費から出したのだとすれば、大問題ですが、そうした感覚がマヒしているのが自民党であり、安倍元首相も同じだったということでしょう。官房機密費は国政を円滑に行うための税金であって、選挙のために使うのは不正です。しかし、自民党はお構いなしで使ってきた。ある官房長官経験者に直接聞いた話ですが、官房機密費の金庫の中には100万円の束がいくつも入っている。それを無造作に掴み取って、陣営に渡しに行く。そんなことを繰り返してきたのが自民党なんです。もちろん、安倍さんもそうした世界にいて、彼の金権体質が垣間見えたのは今回が初めてではないはずです。だから、安倍派の裏金問題が出てきたときに、安倍さんが正義を振りかざしたように報じられているのには違和感を覚えました。安倍さんが“やめよう”と言ったのだとすれば、身辺に検察の影や報道の追及を感じたからじゃないですか」

 裏金問題の真相追及では「復活の経緯」がよく問題になるが、もともと、裏金が当たり前なのが自民党なのだ。始まった経緯について、誰も語らないのもある意味当然で、最初から裏金集団みたいなものだ。だから、安倍が「ちょっと様子を見るか」と言っても、いつのまにか復活する。安倍自身が裏金まみれなのだから、周囲が配慮、遠慮するわけもない。中国新聞の報道を読むと、今度の裏金問題の真相が見えてくる。腐臭を腐臭と感じなくなった自民党の成れの果てなのである。

 ◆2000万円の袖の下が自民党の文化なのか


「袖の下」は文化、非常識さがまかり通る自民党(森元首相と岸田首相=右)/(C)日刊ゲンダイ

 もうひとつ、裏金事件の真相といえば、月刊文芸春秋で森元首相が語ったことも“衝撃”だった。下村博文元文科相が23年7月に森を訪ね、安倍派の会長にしてくれと頼み、現金2000万円の袖の下を渡そうとしたというくだりである。森は「持って帰れ」と突き放したと語り、「正義漢」ぶっていたが、このおぞましさたるや、自民党を企業に置き換えてみるとゾッとする。実力派の元社長のところに社長候補が2000万円を持って「社長にしてくれ」と頼み込む。それを元社長が月刊誌で意気揚々と語る。下村が否定しているので真偽はとにかく、ふつうの会社であれば、「この会社、大丈夫か」という話だ。

 そんな“文化”があること自体、江戸時代か、ヤクザか、という話だが森はへっちゃら。自民党はいまだに、そんな「堅気ではない世界」に生きているからだろう。政界では100万円を「こんにゃく」、1000万円を「れんが」と呼ぶ隠語がある。昔から札束が飛び交い、今も飛び交っている。そんな連中に毎年12億円もの官房機密費の予算があり、二階元幹事長には50億円、茂木幹事長には10億円もの政策活動費があてがわれていた。原資の一部はもちろん、血税の政党交付金。ふざけるにもほどがあるというものだ。

 ◆公開基準で揉めて「やってるふり」の笑止

 そんな自民党が9日、政治資金規正法改正の与党案を明らかにした。自公が合意したもので、国会議員にも収支報告書の確認書の作成を求めたり、不記載があれば、その分を国庫に戻すとか、報告書のオンライン提出やネット公開など、いろいろ盛り込んでいたが、驚いたのは大メディアの報じ方だ。

 パーティー券購入者の公開基準で自公が折り合えなかったことや、政策活動費の使途公開方法で隔たりがあることなどを挙げて、「難航が予想される」などとしたり顔で解説しているのである。

 断っておくが、自民党というのは、首相が官房機密費をくすね、選挙で裏金として配るような盗人集団だ。そんな連中が「再発防止」や「透明性の確保」などと言い、ハシにもボーにもかからないような改正案を出してきて、「政治改革」などとほざいている。その審議に「難航」も何もない。ただの茶番劇でしかない。

 法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)はこう言った。

 「そもそも投票権を持たない企業・団体がなぜ、政治家に金を出すのか。限りなく賄賂に近くなっていくので、1994年の改革では政治家個人への企業・団体献金は禁止され、経団連もあっせんを見送ることになった。その代わりに導入されたのが政党交付金です。それなのに、政党や政治資金団体への企業・団体献金はそのまま残り、案の定、裏金化した。使途を公開する必要がない掴み金の政策活動費もおかしな話で、企業・団体献金と併せて廃止・禁止が当たり前なんですよ。しかし、もともと裏金で政治を回してきた自民党は今さらやめられっこない。だから、公開基準の厳格化でごまかそうとしているんです。企業・団体献金であるパーティー券の公開基準が自民党が死守しようとしている10万円超であろうと、公明党が主張する5万円超であろうと、関係ない。そんなさまつな議論は“改革やってるふり”で、そんなものに騙されてはいけません」

 前出の野上忠興氏に安倍は生前、「カネを配らなければ派閥を維持するのは50~100人が限度だ」という趣旨のことを言っていたという。志で束ねられるのは数十人で、あとは札束で引っ張ってくる、ということだ。それで総裁選を戦い、上り詰める。札束の原資は企業・団体献金だから、ますます、政治は歪んでいく。しかし、カネを集め得れば、選挙に勝てる。勝てば官軍で、またカネが集まってくる。それを裏で配って、また仲間を増やす。こうしてどんどん、政治は腐っていく。それが自民党の体質だ。だから、裏金をやめられない。裏金政治しかできない。こうした歴史の繰り返しなのである。

 それがここまで露呈した以上、彼らに政治改革を語らせること自体がナンセンスだ。岸田首相が「先頭に立つ」とか言っているのも嘘八百。よくもしらじらしく、言えたものだ。

「自民党は“解党的出直し”とか言っていますが、出直さなくていい。解党して、散り散りになるべきです」(五十嵐仁氏=前出)

 これが騙され続けてきた国民の本心なのである。

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  元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース 政治。社会 【政治ニュース・2013年7月の参院選で安倍元首相が自民党公認候補者に現ナマ100万円を渡した疑い】  2024年05月13日  17:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【岸田政権】:“棒読み癖”上川外相は「選挙の顔」になれるのか ポスト岸田へ地元・静岡県知事選で問われる真価

2024-05-14 07:30:30 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【岸田政権】:“棒読み癖”上川外相は「選挙の顔」になれるのか ポスト岸田へ地元・静岡県知事選で問われる真価

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【岸田政権】:“棒読み癖”上川外相は「選挙の顔」になれるのか ポスト岸田へ地元・静岡県知事選で問われる真価

 また、政権への打撃となるのか──。岸田官邸が恐々としている静岡県知事選(26日投開票)。全敗した3つの衆院補選(4月28日投開票)につづき、この知事選でも大敗したら、自民党内から「やっぱり岸田首相では選挙を戦えない」の声が噴出するのは間違いない。

 選挙戦は、事実上、自民党が推薦した大村慎一元副知事と、立憲と国民が推薦した鈴木康友前浜松市長との争いとなっている。

 「告示された9日時点では、野党が担いだ鈴木康友さんが数ポイントリードしていました。やはり自民党への逆風が強いうえ、浜松市長だった鈴木さんは国会議員をやっていたこともあり、一定の知名度があります」(地元関係者)

<picture>静岡市で有権者と握手する上川陽子外相(中央)=11日(C)共同通信社</picture>

 静岡市で有権者と握手する上川陽子外相(中央)=11日(C)共同通信社

 静岡県知事選では、岸田首相だけでなく、「ポスト岸田」に浮上している上川陽子外相も真価を問われている。地元・衆院静岡1区選出だからだ。逆風をはねのけて自民候補を勝たせたら「選挙の顔」として評価がアップするのは確実。

 さっそく、11日(土)、選挙応援のために地元入りし、静岡市内2カ所で街頭演説している。

 「上川さんが2カ所で行った街頭演説には、大勢の人が集まり、拍手で迎えられていました。ただ、2カ所ともJA(農協)の駐車場でした。人通りが多い場所じゃないから、恐らく動員でしょう。あれでは、上川さんに“集客力”があるのか分からない。なぜ、繁華街でやらなかったのか。人通りが多い場所じゃないと、集票も期待できないでしょう。しかも、12日は街頭に立たなかった」(県政関係者)

 上川事務所によると、11日は日程調整がついたが、この先の日程は決まっていないという。

 自民党内では、はたして上川外相が「選挙の顔」になるのか不安視する声があるという。

「4.28補選の1つだった島根1区補選の応援のために、上川外相は島根入りしています。島根県連の依頼を受けて松江市で講演している。しかし、候補者について、ホームページに書かれている程度しか触れず、あまり盛り上がらなかったといいます。上川外相は、国会答弁も官僚が書いたメモを棒読みすることが多い。応援弁士としての力量を疑問視する自民党議員がいるのは確かです」(自民党事情通)

 「ポスト岸田」候補の上川外相は、どこまで地元の知事選で「集票力」をみせつけるのか。

 ■関連記事

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース 政治・社会 【政治ニュース・岸田政権】  2024年05月13日  10:40:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政治とカネ】:会計責任者の初公判尻目に安倍派は3分裂 「数は力」の論理で裏金議員せっせと“新派閥”づくり

2024-05-14 07:29:50 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【政治とカネ】:会計責任者の初公判尻目に安倍派は3分裂 「数は力」の論理で裏金議員せっせと“新派閥”づくり

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政治とカネ】:会計責任者の初公判尻目に安倍派は3分裂 「数は力」の論理で裏金議員せっせと“新派閥”づくり

  実態解明の糸口は出てくるのか。自民党の裏金事件で、政治資金規正法違反(虚偽記入)の罪に問われた安倍派事務局長で会計責任者の松本淳一郎被告(76)の初公判が10日、東京地裁で開かれた。松本被告が起訴内容を大筋で認めた一方、検察は収支報告書の作成に政治家の関与はなかったと指摘。罪をかぶった事務方を横目に、安倍派内では新たな派閥づくりに裏金議員が蠢動している。

<picture>松本淳一郎被告は「トカゲの尻尾切り」の憂き目に(C)日刊ゲンダイ</picture>

 松本淳一郎被告は「トカゲの尻尾切り」の憂き目に(C)日刊ゲンダイ

                      ◇  ◇  ◇

 検察は冒頭陳述で、裏金づくりが始まった経緯について政治家の関与の有無に触れなかったものの、虚偽記入については松本被告が事務局長に就任した2019年2月から行われており、前任者から引き継いだと指摘。裏金づくりが長期にわたって行われていたことが改めて浮き彫りになった。

 金庫番が裁判にかけられているのに、「不記載額3000万円」に満たなかった安倍派の裏金議員70人超は立件を回避。今月2日には、政治資金規正法違反などで刑事告発されている「5人衆」の萩生田光一前政調会長と世耕弘成前参院幹事長が不起訴となった。典型的すぎる「トカゲの尻尾切り」だ。

 幹部連中はそろって“おとがめなし”で、いつ誰がどのように裏金づくりを始めたのか、実態は不明のまま。派閥が裏金づくりの温床となった反省のカケラもなく、新たな派閥形成にいそしんでいるらしい。

 「まだ正式に安倍派は解散していませんが、今年9月の総裁選をにらんだグループづくりが派内で活発化しているようです。その筆頭が萩生田さん、そして『派閥のプリンス』と呼ばれる元総務会長の福田達夫さんです。『数は力』と言われるように、それぞれ自身のグループづくりに血道を上げており、会合を開いては人数集めに必死な様子。すでに萩生田グループ、福田グループ、さらに、どちらにも属さない“第3極”に分かれているとか。一時は衆参100人もの勢力を誇っていた安倍派は今や、3つに分派しそうな形勢なのです」(自民党関係者)

<picture>議員争奪戦(萩生田前政調会長と福田元総務会長)/(C)日刊ゲンダイ</picture>

 議員争奪戦(萩生田前政調会長と福田元総務会長)/(C)日刊ゲンダイ

 ◆背後にチラつく森喜朗元首相の影

 安倍派の参院議員グループ「清風会」を仕切っていた世耕氏の離党を受け、同グループに所属していた約40人は「大将の復権」を様子見しつつ態度を保留しているという。安倍派の衆院議員約60人をめぐり、萩生田氏と福田氏は“議員争奪戦”を繰り広げているようだ。

 「福田さんは当選4回ながら、すでに将来の総理候補との呼び声も高く、4回生以下の若手議員を中心に支持を集めているといいます。一方、萩生田さんのグループは萩生田さんに近い大西英男衆院議員と、佐々木紀衆院議員が中心となって勧誘に力を入れているようです」(前出の関係者)

 佐々木氏は石川2区選出で、安倍派を牛耳ってきた森元首相の後釜。森は5人衆の中でもことのほか、萩生田氏を気にかけていただけに、萩生田グループの後ろには、今なおキングメーカー気取りの森喜朗元首相の影がチラつく。

 「5人衆の中で萩生田さんは離党勧告や党員資格停止の処分を免れた。自分以外の4人が身動きを取れないうちに、森さんの威を借りて勢力を拡大する魂胆なのでしょう」(別の自民党関係者)

 表では「国民の政治不信を払拭する」とか言いながら裏では「数は力」、旧態依然の派閥の論理にしがみつく浅ましさ。政治不信は強まるばかりである。

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース マネー 【トピックスニュース・政治とカネ問題】  2024年05月12日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政治とカネ】:森元首相が月刊文春で漏らした自民党と清和会の正体

2024-05-14 07:29:40 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【政治とカネ】:森元首相が月刊文春で漏らした自民党と清和会の正体

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政治とカネ】:森元首相が月刊文春で漏らした自民党と清和会の正体

 自民党の裏金事件が表沙汰になってから5カ月あまり。一連の事件では初の正式裁判が10日、東京地裁で開かれた。初公判に臨んだのは、政治資金規正法違反(虚偽記入)の罪に問われた安倍派(清和会)の事務局長で、会計責任者の松本淳一郎被告(76)。起訴内容を大筋で認めたものの、この日は裏金問題の焦点には触れられなかった。派閥の政治資金パーティーをめぐり、販売ノルマ超過分の還流が復活した経緯だ。

<picture>清和会元会長の細田博之前衆院議長の通夜に参列する森元首相(C)共同通信社</picture>

  2022年4月に会長だった安倍晋三元首相は、幹部4人を集めた会合で現金還流の中止を指示。それが、安倍の横死から1カ月後に撤回された。幹部4人による8月の会合でキックバック再開が決まったとされる。松本はいずれも参加していたが、誰が主導したのか不明のまま。次回公判は来月18日。重い口が開かれるのかどうか。

 何を語るかが注目されていたのは、かねて清和会を仕切っている森喜朗元首相も同様だ。1998年から2006年にかけて、首相在任期間(00年4月~01年4月)を除いて会長を務め、安倍死去後はキングメーカーとして振る舞ってきた。10日発売の月刊誌「文芸春秋」が〈森喜朗元首相「裏金問題」真相を語る240分〉と題した12ページにわたるインタビュー記事を掲載。聞き手はノンフィクション作家の森功氏だ。先月末に電子版で先行公開されたものだが、改めて読み直しても舌を巻く。永田町は策謀や裏切り、脅しにたけた動物たちが密集するジャングルに例えられるとはいえ、これほどのタヌキはなかなかいない。

 ◆怒りの矛先は下村元文科相へ

 パー券収入の裏金化を始めた疑惑については案の定、全面否定だ。

 〈これだけは申し上げておきます。裏金作りは清和政策研究会が始めたものではありません。長い間に、個々に議員や秘書の間に伝わってきたものです〉

 〈仮に国会の証人喚問に呼ばれても、知らないものを知っているとは言えない。磔にされ、拷問に遭っても、ないものをあるとは言えません。むしろ、もし国会に呼ばれたら、「森が裏金作りを始めたと言っているのはいったい誰なんだ」と言いたいです〉

 なんだかんだで、怒りの矛先は蛇蝎のごとく嫌う下村博文元文科相へ。森肝いりの新国立競技場ザハ案をボツにしたことなどで目の敵にし、徹底的にパージしてきた。

 〈下村君一人だけが、私がそこに関係しているかのように言っているわけです〉

 〈下村君がマスコミに派閥の資料を持ち込んで売り込んだ、といった類の話もあります〉

 そうして、いわゆる「土下座事件」の詳細を暴露。総理総裁を目指す下村が23年7月に森を訪ね、会長就任の後押しを求めて膝を折り、袖の下を渡してきたというのである。

 〈一喝したら、下村君はますます滑稽なことを言いました。

 「いや、二つ入ってます」

 紙袋の大きさからすると、中身は二百万円ではなく、二千万円。だから、「俺は許さん。持って帰れ」と突き返したんです〉

 下村はそうしたやりとりを否定しているが、事実だとしたら表に出せるカネのわけがない。

 自民党内で日常的に裏金が行き来していたことを示すエピソードでもある。

 ◆主権者無視の「ボス支配」を続ける自民党政治


 岸田首相は訪米前の党内処分を急いだという(C)共同通信社

 最終的に離党勧告処分を食らい、追放された座長の塩谷立元文科相に詰め寄った逸話も生々しい。

 萩生田光一前政調会長、西村康稔前経産相、松野博一前官房長官、高木毅前国対委員長、世耕弘成前参院幹事長。森が目をかける「5人衆」の総意を受けて塩谷を呼び出したという。今年1月のことだ。

 〈「ここはいったん議員辞職して次をねらったらどうかね。全責任を取るので仲間を救ってください、と申し出れば、君は立派だと光り輝くよ」

 そうも言いました。ところが彼は納得しない。

 「なんで私一人が貧乏くじを引かねばならないのですか。議員辞職だけは絶対に承服できません」〉

 選挙に弱いと散々こき下ろしながら、次のチャンスを待てと諭す矛盾。さすが古ダヌキだ。自分の非は一切認めず、知らぬ存ぜぬ。その一方で、真偽はともかくカネで土下座、人身御供で幕引きなど、自民党の金権体質、腐敗体質が赤裸々である。

  森インタビューをどう読むか。

 法大大学院教授の白鳥浩氏(現代政治分析)はこう指摘する。

 「昭和の悪しき政治、それも最も悪いパターンが健在であることが浮き彫りです。自民党はいまだに人間関係で動いていて、ガバナンスもへったくれもない。〈引退後は議員ではありませんし、まして清和会も離れていました〉という森氏の発言をなぞれば、国政に対して何ら責任を負う立場にない。にもかかわらず、岸田首相に人事の処遇を押し込み、党総裁選に出たがる西村前経産相に待ったをかけたと言っている。岸田首相による電話での事情聴取の内幕もバラした。主権者から選挙で選ばれてもいない人物が『ボス支配』を続けているも同然で、自民党政権では権力の二重構造がまかり通っているということ。裏金事件に怒り心頭の国民は自民党に対する不信感をますます強めるでしょう」

 ◆5人衆はひいきの引き倒し

 まるでヤクザのような自民党と清和会。マトモな人間であれば墓まで持っていく類いの話を平然と口にする元首相の感覚、自民党の旧態依然、時代錯誤には改めて唖然である。

 政治ジャーナリストの角谷浩一氏はこう言う。

 「森氏が語っている内容は、核心のようで核心ではない。要するに自分にとって都合のいい話しかしていない。ひいきにする5人衆にしてみても、まさにひいきの引き倒し。党内でも派閥内でも大きな顔をしていながら、裏ではOBに媚びへつらい、何かと手を回してもらっていたなんて公然と語られたくはないでしょう。政治家をやっている限り、この件はついて回ることになる。『ボス政治』は日本維新の会も同様です。高利貸し疑惑が浮上している中条きよし参院議員に対し、政界を引退した松井一郎前代表が辞職を迫り、橋下徹元代表も何だかんだと党運営や府政・市政に口を挟む。馬場伸幸代表や藤田文武幹事長ら、党執行部の方針も決定事項も平気でひっくり返す。維新は『第2自民党』を自負していますが、『第2清和会』でもある」

 幸い維新は失速してきているが、補完勢力の本領を発揮し、自民党政治を延命させる可能性は十分にある。昭和、平成、令和に至るまで連綿と続くチンピラ政治の根を断つには、政界ガラガラポンは待ったなしだ。

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 元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース 政治・社会 【政治ニュース・自民党・政治とカネ問題】  2024年05月11日  17:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【乙武洋匡氏】:「表現の自由を逸脱」家宅捜索つばさの党側の主張に反論、供託金の議論が必要とも

2024-05-14 05:31:50 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【乙武洋匡氏】:「表現の自由を逸脱」家宅捜索つばさの党側の主張に反論、供託金の議論が必要とも

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【乙武洋匡氏】:「表現の自由を逸脱」家宅捜索つばさの党側の主張に反論、供託金の議論が必要とも 

 作家の乙武洋匡氏(48)は13日夜、インターネットテレビ局ABEMAの報道番組「アベマプライム」(月~金曜午後9時)に生出演し、自らが出馬した4月28日投開票の衆院東京15区補選で、複数の候補者や陣営の街頭演説を妨害したとして公職選挙法違反(選挙の自由妨害)の疑いで、政治団体「つばさの党」の事務所などに警視庁が家宅捜索に入ったことに言及した。

乙武洋匡氏(2024年4月28日撮影)

 

 同補選に出馬し落選した根本良輔元候補(29)や、同団体の黒川敦彦代表(45)は選挙戦で、乙武氏らほかの候補者の街頭演説会場に選挙カーで乗り付け、大音量でヤジや主張を続けたほか、他候補の選挙カーを車で追いかけ、交通を妨げるなどして選挙活動を妨害した疑いが持たれている。家宅捜索を受けて黒川代表は13日、取材に「我々は、表現の自由の中で適法なことをやっている」と主張し、今後も同様の活動を行う方針を表明した。

衆院東京15区補選告示日に、乙武洋匡氏の第一声会場前で演説するつばさの党の根本良輔氏(2024年4月16日撮影)

 

 これに乙武氏は「彼らは『表現の自由』と言うが、自由はあくまで他人の自由や権利を侵害しないのが大前提。他の候補者の演説をする自由や、有権者のみなさんがいろんな候補の演説を聞く自由を奪っており、表現の自由は逸脱していると思う」と反論。「正直、身の危険を感じる。彼らは『暴力を振るっているわけではない』とコメントを出していたが、ボランティアの方が蹴り倒されてけがをしており、『暴力を振るってはいない』とは言いがたいのではないか」とも訴えた。自身の落選に、一連の行為が影響したかについては「特に影響があったとは思わない」と答えた。

 今回の事態を受け、与野党から罰則強化を含めた公選法改正を求める声が出ているが、乙武氏は、立候補の乱立を防ぐために設けられた「供託金」制度のあり方に言及。「本来、こういった人が立候補できないよう、ある程度供託金で線引きしようということが目的だったと思うが、YouTubeみたいなものが出てきたことで、彼らは簡単に再生回数で(供託金の)300万円くらいはペイできると思う。本来『足切り』をしようと思っていた人が(選挙に)出られるようになり、若い人が、政治に意欲があっても300万円がなくて出られないとなれば、本末転倒。このあたりも議論すべきだ」と訴えた。

 つばさ側は、一連の行為についてYouTubeなどで配信しており、動画再生回数を意識したものという見方がある。乙武氏は「彼らなりの正義の手段としてならまだ、2000万歩くらい譲って認められるかなと思うが、『(目的は)ビジネスでしょ』と私を含め多くの人が思っている、ビジネスで、真剣に政治をやりたい人の思いが踏みにじられるのは、ちょっと許しがたいと思う」とも述べた。

 現場でつばさ側の質問に答えれば、妨害行為が止むケースもあったが、乙武氏は「大音量でやれば質問に答えてもらえるという実績をつくることの方が、民主主義のあり方として怖い。自分の陣営のことだけを考えれば、その場で適当に答えて追い返す方が楽だったのかもしれないが、それをやれば彼らのやり方を認めることにもなり、それは避けなければと思っていた」と、振り返った。

 同補選には9人が出馬し、立憲民主党の酒井菜摘氏(37)が初当選した。 

  元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・自らが出馬した4月28日投開票の衆院東京15区補選で、複数の候補者や陣営の街頭演説を妨害したとして公職選挙法違反(選挙の自由妨害)の疑いで、政治団体「つばさの党」の事務所などに警視庁が家宅捜索に入ったことに言及】  2024年05月14日  05:30:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【つばさの党】:家宅捜索に「言論行為だ」と正当性主張「警察を動かすのは小池氏以外あり得ない」

2024-05-14 05:31:40 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【つばさの党】:家宅捜索に「言論行為だ」と正当性主張「警察を動かすのは小池氏以外あり得ない」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【つばさの党】:家宅捜索に「言論行為だ」と正当性主張「警察を動かすのは小池氏以外あり得ない」 

 衆院東京15区補欠選挙で別陣営の街頭演説を妨害したとして、公選法違反容疑で家宅捜索を受けた政治団体「つばさの党」の黒川敦彦代表(45)は旧NHK党の元幹事長で、つばさの党は「消費税ゼロ」や「反グローバリズム」などを政策に掲げる。黒川代表は13日、自身らの行動が選挙妨害に該当する判例はないと強調した上で「多少乱暴との認識はあるが、言論行為だ」と正当性を主張した。

家宅捜索を受け、朝霞市内で報道陣の取材に応じるつばさの党の黒川敦彦代表(右)(共同)

 

 黒川代表は愛媛県今治市生まれ。大阪大工学部を卒業後、投資コンサルティング会社の代表取締役社長などを経て、市民団体「今治加計獣医学部問題を考える会」の共同代表としても活動した。2017年の衆院山口4区に出馬して落選。その後、国政選挙に3回出馬し、いずれも落選した。

 つばさの党幹事長の根本良輔元候補(29)は東大大学院中退で、IT会社経営者として補選に出馬し落選した。13日の取材には「家宅捜索だけなら今までのやり方でやる」と話した。

 警視庁が補選告示2日後に公選法に抵触するとして警察署で警告した際、黒川代表や根本元候補ら3人は署内で撮影した映像をつばさの党のユーチューブチャンネルなどでライブ配信。敷地内の撮影をやめるよう求める署員に、黒川代表は「おまえらがしているのは選挙妨害の可能性がある」とすごみ「警告の次は逮捕か」などと挑発した様子で叫んでいた。チャンネル登録者数は13日時点で約25万人に上る。

 家宅捜索後の13日午後も東京都練馬区で演説し、根本元候補は小池百合子都知事を名指しで批判。捜索についても「警察を動かすのは小池氏以外あり得ない。選挙後もわれわれに対して悪質な印象操作が繰り広げられた」と持論を展開した。黒川代表は「権力者と戦うために供託金を払い言論で勝負している。それを法律で弾圧する国家であっていいのか」と訴えた。(共同)

  元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・衆院東京15区補欠選挙で別陣営の街頭演説を妨害したとして、公選法違反容疑で家宅捜索を受けた政治団体「つばさの党」】  2024年05月14日  21:45:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【小池百合子知事】:「ここ、日本ですよね」つばさの党家宅捜索受け怒りあらわ 公選法見直しにも言及

2024-05-14 05:31:30 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【小池百合子知事】:「ここ、日本ですよね」つばさの党家宅捜索受け怒りあらわ 公選法見直しにも言及

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【小池百合子知事】:「ここ、日本ですよね」つばさの党家宅捜索受け怒りあらわ 公選法見直しにも言及 

 東京都の小池百合子知事は13日、都庁で取材に応じ、4月28日に投開票された衆院東京15区補選で、複数の候補者や陣営の街頭演説を妨害したとして公職選挙法違反(選挙の自由妨害)の疑いで、警視庁が政治団体「つばさの党」の事務所などに家宅捜索に入ったことについてコメントした。 同補選に出馬した作家の乙武洋匡氏を応援した小池氏は、家宅捜索についての感想を問われ、「追いかけ回したり、音声をかぶせたりということが、本来の選挙の目的にかなっているのか、大いに疑問」と指摘。その上で「こんなに身の危険を感じながら選挙をするのかということには、有権者もそれを見ておかしいと思うでしょうし。ここ、日本ですよね」と、怒りをあらわにした。

報道陣の取材に答える東京都の小池百合子知事(2024年4月30日撮影)報道陣の取材に答える東京都の小池百合子知事(2024年4月30日撮影)

 また「(選挙に)立候補することは、当選を目指すということ。ほかの候補者に妨害を与えることが目的だったり、(配信などで)ビジネスをしましょうというのは、本来おかしな方向なのではないか」とも訴えた。

 乙武氏は、補選に出馬した9人中5位の票数で落選したが、一連の行為が選挙戦に影響を与えたか問われた小池氏は「たくさんありますね」と述べた。その上で、公職選挙法について「見直しも必要なのではないか」と主張した。国政選挙では前代未聞ともいえる今回の妨害行為を受けて、小池氏だけでなく与野党からも、罰則の強化などを念頭にした公選法改正を求める動きが出ている。

 乙武氏も13日、Xを更新し、「彼らは『表現の自由』を主張していますが、『自由』とは他者の権利を侵害しないことが大前提です。今回の悪質極まりない一連の行為は、有権者の『演説を聞く権利』を明らかに侵害していました」と投稿した。

  元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・地方行政・東京都知事が、衆院東京15区補欠選挙で別陣営の街頭演説を妨害したとして、警視庁が政治団体「つばさの党」の事務所などに家宅捜索に入ったことについてコメント】  2024年05月14日  19:49:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【つばさの党】:異例の強制捜査 衆院補選妨害疑いで捜索 警視庁

2024-05-14 05:31:20 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【つばさの党】:異例の強制捜査 衆院補選妨害疑いで捜索 警視庁

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【つばさの党】:異例の強制捜査 衆院補選妨害疑いで捜索 警視庁 

 4月28日投開票の衆院東京15区補欠選挙で別陣営の街頭演説を妨害したとして、警視庁捜査2課は13日、公選法違反(自由妨害)の疑いで、東京都千代田区にある政治団体「つばさの党」の事務所や黒川敦彦代表(45)の埼玉県朝霞市の自宅などを家宅捜索した。捜査関係者への取材で分かった。候補者を出した陣営が他陣営への選挙妨害を巡り、強制捜査を受けるのは異例。捜査2課は、立件に向けて押収資料の分析を進める。

 捜査関係者によると、パソコンや街宣車、拡声器などを押収した。警視庁は告示2日後に警告した後も、他陣営の妨害を繰り返した疑いがあるとみて捜査している。

 黒川代表は朝霞市の自宅近くで報道陣に「表現の自由の中で適法にやっている」と話し、今後も同様の活動を続ける意向を示した。

家宅捜索を受け、朝霞市内で報道陣の取材に応じるつばさの党の黒川敦彦代表(右)(共同)

 

 捜査2課は、同団体から出馬して落選した幹事長根本良輔元候補(29)の東京都練馬区の自宅も捜索。根本元候補は13日、練馬区の自宅付近で取材に応じ、「他の候補者がいる所での街宣を止める法律はないと確認した」と語った。

 黒川代表や根本元候補ら3人は補選期間中に他陣営の街頭演説に重ねるように拡声器などを使って大音量で主張を訴えた他、街宣車を車で追いかけて交通を妨げるなどして、選挙活動を妨害した疑いが持たれている。

 警視庁は、告示日の4月16日に無所属新人乙武洋匡氏(48)陣営の街頭演説中、近くで大音量の演説をするなどした行為が公選法に抵触するとして、同18日に3人に警告を出していた。(共同)

  元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・4月28日投開票の衆院東京15区補欠選挙で別陣営の街頭演説を妨害したとして、警視庁捜査2課は13日、公選法違反(自由妨害)の疑いで、東京都千代田区にある政治団体「つばさの党」の事務所や黒川敦彦代表(45)の埼玉県朝霞市の自宅などを家宅捜索した】  2024年05月14日  18:31:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【乙武洋匡氏】:「有権者の『演説を聞く権利』を明らかに侵害」つばさの党家宅捜索受けてXに投稿

2024-05-14 05:31:10 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【乙武洋匡氏】:「有権者の『演説を聞く権利』を明らかに侵害」つばさの党家宅捜索受けてXに投稿

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【乙武洋匡氏】:「有権者の『演説を聞く権利』を明らかに侵害」つばさの党家宅捜索受けてXに投稿 

 作家の乙武洋匡は13日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、自らが出馬した4月28日投開票の衆院東京15区補選で、複数の候補者や陣営の街頭演説を妨害したとして公職選挙法違反(選挙の自由妨害)の疑いで、政治団体「つばさの党」の事務所などに警視庁がこの日、家宅捜索に入ったことに言及した。

乙武洋匡氏のXから

 

 家宅捜索を報じたネットニュースを引用した上で「彼らは『表現の自由』を主張していますが、『自由』とは他者の権利を侵害しないことが大前提です。今回の悪質極まりない一連の行為は、有権者の『演説を聞く権利』を明らかに侵害していました」と投稿した。

 乙武氏と同様に同補選に立候補し、落選した根本良輔元候補(29)や同団体の黒川敦彦代表(45)は選挙期間中、乙武氏らの街頭演説に選挙カーで乗り付け、マイクや拡声器で大音量でヤジや主張を続けたほか、「パトロール」と称して他の候補者の選挙カーを車で追いかけるなどし、交通を妨げるなど選挙活動を妨害した疑いが持たれている。

 乙武氏が先月16日の告示日、JR亀戸駅前で行った街頭演説では、乙武氏の選挙カーにつばさの選挙カーが接近させて停車したり、根本氏や黒川氏が電話ボックスの上にのぼって、大音量のマイクでののしるなどの行為をしていた。

 妨害行為は乙武氏だけでなく、当選した立憲民主党の酒井菜摘氏の陣営など他の候補にも及び、各陣営ともに街頭演説の告知ができないなど、選挙戦に大きな支障が出ていた。

 乙武氏は選挙戦最終日の街頭演説で「じゃまをされて言いたいことが言えなかっただけでなく、各候補の主張を有権者のみなさんがしっかり聞く権利が奪われたのがくやしい」「こんな選挙はもうこりごりだよ。右や左や妨害だ、そんな選挙やりたいんじゃないよ。だれの政策がいちばん信頼できるかを判断してもらいたかった」と、くやしさをあらわにしていた。

 警視庁は2日後の4月18日、乙武氏陣営の演説を妨害した疑いがあるとして、公選法違反の疑いで「警告」を、根本氏陣営に発出していたが、この日、家宅捜索に踏み切った。

  元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・自らが出馬した4月28日投開票の衆院東京15区補選で、複数の候補者や陣営の街頭演説を妨害したとして公職選挙法違反(選挙の自由妨害)の疑いで、政治団体「つばさの党」の事務所などに警視庁が家宅捜索に入ったことに言及】  2024年05月13日  17:14:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【2024年05月12日 今日は?】:厚生省が「母子手帳」の配布を開始 市町村から妊婦に手渡される

2024-05-14 00:00:40 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【2024年05月12日 今日は?】:厚生省が「母子手帳」の配布を開始 市町村から妊婦に手渡される

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【2024年05月12日 今日は?】:厚生省が「母子手帳」の配布を開始 市町村から妊婦に手渡される

 ◆5月12日=今日はどんな日

  母の日

 ◆出来事

  ▼中国四川省でM8・0の大地震。死者・行方不明者8万8000人超(2008)▼厚生省が「母子手帳」の配布を開始。市町村から妊婦に手渡される(1948)▼NHKが衛星テレビ放送を開始(1984)

四川大地震
地震により被災した建物

 揺れと地滑りで大きな被害が出た北川チャン族自治県。農業発展銀行の北川県支店(前)と宿舎(後)

 ◆誕生日

  ▼風吹ジュン(52年=女優)▼秋川リサ(52年=女優)▼余貴美子(56年=女優)▼奥田民生(65年=歌手)▼大久保佳代子(71年=オアシズ)▼福田薫(78年=U字工事)▼中西智代梨(95年=タレント)

  元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・今日は?】  2024年05月12日  00:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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