路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【大谷昭宏のフラッシュアップ・04.17】:川勝氏の発言、記者たちは「一発退場」と思わなかったのか

2024-05-27 08:05:20 | 【地方自治・都道府県市町村・地方議会・議員年金・デジタル田園構想・地方地盤沈下】

【大谷昭宏のフラッシュアップ・04.17】:川勝氏の発言、記者たちは「一発退場」と思わなかったのか

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【大谷昭宏のフラッシュアップ・04.17】:川勝氏の発言、記者たちは「一発退場」と思わなかったのか 

 第一報は読売新聞静岡版の囲み記事。強く批判するわけでもなく「再び議論を醸しそうだ」としていた。

 静岡県の新職員入庁式。「野菜を売ったり、牛の世話をしたり、モノを作ったりとかと違い、基本的にみなさま方は頭脳、知性の高い方たち」。失言ではすまされない差別感にあふれた暴言。発言した川勝平太知事は先週10日、辞職した。

写真・図版
 
報道陣の取材に応じる川勝平太知事=2024年4月2日午後6時4分、静岡市葵区の県庁、田中美保撮影

 報道の翌日、「辞任表明は読売のせい。発言の一部を切り取られた」と憤る知事と「切り取りも中略もしていない」と反論する読売の女性記者との緊迫したやりとりが記録されている。

 そのなかで知事は「メディアの質の低下も感じるようになって誠に残念」と語っている。この人には言われたくないと思いつつ、知事の発言を「切り取る」形にはなるが、私は今回の件では知事とは別の視点でメディアを残念に思っている。

 県職員の入庁式という大事な取材現場。私が夕方のニュース番組に出演している静岡朝日テレビをはじめ、県政記者クラブ加盟のほぼ全社が知事のあいさつを取材していたという。

 そのなかで飛び出した発言。これは一発退場と思わなかったのか。日々こうした仕事をしている人はもちろん、子どもや家族が「頭脳が、知性が」と言われて、どんな気持ちになるか。結果、2800件も抗議が来た発言に、記者は心がざわつくことはなかったのか。

 振り返れば、政界の長老と言われる人たちが女性や他民族、他国の人々をさげすんだ発言をしても、追及するどころか、「○○節」「○○語録」と揶揄(やゆ)してすませてきた中央メディアのこんな姿が、一線の記者の心まで干からびさせてしまったのか。

 春4月、はるか昔の新聞社の入社式。当時の編集局長の式辞が浮かぶ。

 「家族を愛し、近隣を大切にし、日々、額に汗して懸命に働いている人たちが、首を長くして待っていてくれる新聞を作りなさい」

 いまも、すべての記者に届けたい言葉だ。

 ◆大谷昭宏(おおたに・あきひろ)

 ジャーナリスト。TBS系「ひるおび!」東海テレビ「NEWS ONE」などに出演中。

大谷昭宏のフラッシュアップ

 ■大谷昭宏のフラッシュアップ

 元読売新聞記者で、87年に退社後、ジャーナリストとして活動する大谷昭宏氏は、鋭くも柔らかみ、温かみのある切り口、目線で取材を重ねている。日刊スポーツ紙面には、00年10月6日から「NIKKAN熱血サイト」メンバーとして初登場。02年11月6日~03年9月24日まで「大谷昭宏ニッポン社会学」としてコラムを執筆。現在、連載中の本コラムは03年10月7日にスタート。悲惨な事件から、体制への憤りも率直につづり、読者の心をとらえ続けている。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・連載・「大谷昭宏のフラッシュアップ」】  2024年04月16日  08:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【大谷昭宏のフラッシュアップ・04.01】:中村哲さん訃報から約4年 「武器」を輸出できるとした政府におぼろげに不安が募る

2024-05-27 08:05:10 | 【防衛省・自衛隊・防衛費、大綱・核兵器・武装・軍需産業・Jアラート・シェルター】

【大谷昭宏のフラッシュアップ・04.01】:中村哲さん訃報から約4年 「武器」を輸出できるとした政府におぼろげに不安が募る

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【大谷昭宏のフラッシュアップ・04.01】:中村哲さん訃報から約4年 「武器」を輸出できるとした政府におぼろげに不安が募る 

 4月、このコラムは少しボリュームアップする一方、紙面の都合で今後は隔週掲載に。引き続きどうぞよろしく、と言いつつ、さてこの季節、希望に燃えて社会に新たな1歩を踏み出した方も多いことだろう。

 そんなとき、通信社の依頼で朝日新聞乗京真知記者の著書、「中村哲さん殺害事件 実行犯の『遺書』」の書評を書かせていただいた。

中村哲さん殺害事件 実行犯の「遺言」 乗京真知(著/文) - 朝日新聞出版

 ■紹介

 2019年12月、アフガニスタンで起きた人道NGO「ペシャワール会」の中村哲医師の殺害事件。朝日新聞記者や現地助手は、その実行犯を特定。犯行グループの素性や人脈を徹底的に調べ上げ浮かび上がった背後には、国際テロ組織や諜報機関の存在があった。3年半にわたる追跡取材の記録。

 中村さんは医師としてアフガニスタンで活動するとともに、1600本の井戸を掘って緑をよみがえらせ、65万人の生活を支えた。球技場や通りには「ナカムラ」の名がついたものも多く、現地で知らない人はいない。

 20年近く前に1度、中村さんの講演を聞いたが、「3度の食事がとれて家族そろってひとつ屋根の下で暮らせたら、だれもテロリストなんかになりません」という言葉がいまも耳に残っている。

 だが中村さんは2019年12月、現地で数人組に銃撃され、護衛の4人とともに帰らぬ人となった。乗京記者ら取材班は実行犯の男を突き止めたが、直前に殺害されていた。治安が回復しないまま米軍が撤退した現地で、背景を探るのは極めて困難という。

 当時、中村さんの悲報は瞬く間に世界を駆けめぐり、イギリスのBBC電子版は中村さんの信条だった「治安の落ち着かない地域で身を守る最善の方法は、銃を持ち歩くのではなく、だれとでも仲良くなることです」という言葉とともに、その死を悼んだ。

 中村さんの訃報から4年余り。先日、日本政府は、かつて安倍政権が「武器輸出三原則」の武器を「防衛装備品」に、輸出を「移転」と言い換えて骨抜きにした「防衛装備品移転三原則」をさらに改変。日、英、伊3カ国で共同開発する次期戦闘機、つまり武器を、条件つきとはいえ初めて第三国に輸出できるとした。

 果たして私たちの国は国際社会に、どんな歩みを進めていこうとしているのか。おぼろげに不安が募る、春4月である。 

 ◆大谷昭宏(おおたに・あきひろ)

 ジャーナリスト。TBS系「ひるおび!」東海テレビ「NEWS ONE」などに出演中。

大谷昭宏のフラッシュアップ

 ■大谷昭宏のフラッシュアップ

 元読売新聞記者で、87年に退社後、ジャーナリストとして活動する大谷昭宏氏は、鋭くも柔らかみ、温かみのある切り口、目線で取材を重ねている。日刊スポーツ紙面には、00年10月6日から「NIKKAN熱血サイト」メンバーとして初登場。02年11月6日~03年9月24日まで「大谷昭宏ニッポン社会学」としてコラムを執筆。現在、連載中の本コラムは03年10月7日にスタート。悲惨な事件から、体制への憤りも率直につづり、読者の心をとらえ続けている。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・連載・「大谷昭宏のフラッシュアップ」】  2024年04月01日  08:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【2025大阪・関西万博】:「関連費」に約13兆円 便乗の広域開発「理解できない」

2024-05-27 07:57:50 | 【政策・閣議決定・マイナカード・2025大阪万博、優生訴訟・公権力の暴力他】

【2025大阪・関西万博】:「関連費」に約13兆円 便乗の広域開発「理解できない」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【2025大阪・関西万博】:「関連費」に約13兆円 便乗の広域開発「理解できない」

 「大阪・関西万博の会場建設に黄信号 半導体工場がライバル」では、2025年国際博覧会(大阪・関西万博)に関わるゼネコンの実情などを紹介してきた。今回は、批判も多い、膨れ上がる万博関連予算や経済効果について見ていく。

 ■ 【関連画像】24年1月1日に石川県で発生した能登半島地震。最大震度7が観測され、多くの人が避難生活を余儀なくされた(写真=共同通信)  

 万博が多くの人から“敬遠”される大きな要因は、人手や資材不足による建設単価の急騰に伴って膨れ上がった予算だ。

 「費用の抑制に向け、政府として管理、監督責任を果たす。さらなる増額を認めるつもりはない」。岸田文雄首相は23年11月の衆院予算委員会で、会場建設費の上振れが続いた大阪・関西万博についてこう強調した。

<button class="sc-1gjvus9-0 cZwVg" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="26"></button><button class="sc-1gjvus9-0 cZwVg" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="26">大阪・関西万博会場となる大阪市の人工島、夢洲では建設工事が進む(写真=共同通信)</button>
 大阪・関西万博会場となる大阪市の人工島、夢洲では建設工事が進む(写真=共同通信)(日経ビジネス電子版)

 ●会場建設費2度の修正  

 会場建設費は誘致時の1250億円から、20年に1850億円、23年秋は最大2350億円に膨らんだ。資材や人件費の高騰が主因だ。会場建設費は国、大阪府・市、経済界が3分の1ずつ負担する。人件費や警備費などを含む運営費も当初想定の809億円から23年末には約1160億円と改められた。  

 建設費用が2度修正されたことについて「予算管理ができていない。国家プロジェクトなのに一体何をしているのか」と批判が噴出した。  

 大阪・関西万博の中止を求めている大阪市の市民団体「どないする大阪の未来ネット」の馬場徳夫事務局長は「万博会場となる夢洲(ゆめしま)の土壌改良費用などを計上する夢洲土地造成事業の収支見込みは長期赤字だ」と指摘する。  

 こうした中、周辺のインフラ整備などで巨額の費用がかかることも明らかになった。  

 政府の国際博覧会推進本部事務局が23年12月(24年2月更新)に公表した大阪・関西万博関連の国の費用によると、会場建設費以外に、インフラ整備計画関係の施策として約9兆7000億円、「空飛ぶクルマ」の実現や水素発電技術の実証などの「アクションプラン」に登録された施策に約2兆8000億円などが計上された。会場建設費や日本政府館建設なども含め、万博関連費用は総額約13兆円に及んだ。  

 具体的に見ていく。例えば、関西地方の「広域的な交通インフラ整備」には約5兆9280億円を計上。新名神高速道路や淀川左岸線、四国横断自動車道などの整備や、なにわ筋線の整備、大阪モノレールの延伸などが含まれている。  

 万博関連の公共投資について、阪南大学経営学部の桜田照雄教授は「公共事業の決定手続きは、民主性・透明性・合理性・公正性がクライテリア(基準)だ。それを踏まえると、大阪・関西万博の運営と、四国や紀伊半島などでの道路建設との因果関係が理解できない」と指摘。さらに「数分の時間短縮しか望めないなにわ筋線の建設など『(万博という)イベントを利用した都市開発』という手法そのものにも疑問がある」とする。  

 政府は、こうしたインフラ関連費用について「大阪・関西万博後も社会経済活動を支える基盤として継続的に利用されるものであり、万博のための新規または追加的なものではない」と説明している。  

 そんな中、24年1月1日に石川県を中心に能登半島地震が発生した。

 ◆「イベントは楽しめるのか」

 担当:小原 擁

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 元稿:日本経済新聞社 日経ビジネス 主要ニュース 社会 【話題・愚策・2025大阪・関西万博・担当:小原 擁】  2024年05月27日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【週刊誌からみた「ニッポンの後退」】:大阪・関西万博批判は出尽くした感があるが…即刻中止すべき決定版が出た

2024-05-27 07:56:50 | 【政策・閣議決定・マイナカード・2025大阪万博、優生訴訟・公権力の暴力他】

【週刊誌からみた「ニッポンの後退」】:大阪・関西万博批判は出尽くした感があるが…即刻中止すべき決定版が出た

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【週刊誌からみた「ニッポンの後退」】:大阪・関西万博批判は出尽くした感があるが…即刻中止すべき決定版が出た

 吉村洋文 大阪府知事が、大阪・関西万博(以下万博)を中止または延期せよという世論にかたくなに耳を傾けようとしないのは、兄貴分の松井一郎橋下徹が決めたことだから、間違っていても背くわけにはいかないという“義侠心”からではないか。

<picture>打ち初め式で万博の記念貨幣を手にする大阪府の吉村洋文知事(C)共同通信社</picture>

 打ち初め式で万博の記念貨幣を手にする大阪府の吉村洋文知事(C)共同通信社

 万博開催まで1年を切った。反対意見は出尽くした感がある。その主要なものを挙げてみよう。

 大幅な工期の遅れと当初予算から2倍にも膨れ上がった2350億円の建設費。

 万博会場になる「夢洲(ゆめしま)」の軟弱な地盤と、そこに埋まっている有害物質問題。疲弊している 大阪経済立て直しのためと称して、万博よりも「博打場」建設が最終目的という“薄汚い”底意。

 それに加えて国民の万博への関心の薄さである。私が思うに、今回の万博には「目玉」がない。1970年の万博には米国パビリオンが展示した「月の石」があった。先日テレビを見ていたら、前回の万博に「人間洗濯機」を出品した人が、最新のシャワーメーカーの協力を得て「未来型の人間洗濯機」を開発し、今回の万博に出展したいと話していた。これが万博のテーマ「未来社会」を象徴するモノだとしたら悲しい。

 能登半島地震が起きても、「復興より万博」と、五輪と同じように突き進むのであろう。あきらめムードのまん延する中、万博批判の決定版となる発言が週刊新潮(5月16日号)に掲載された。

 建築界のノーベル賞といわれる「プリツカー賞」を受賞した建築家の山本理顕(79)が、「あれほどひどい計画は、建築家から見たらあり得ない」と舌鋒鋭く批判したのである。

 山本は「今回の万博における問題点は『責任者が誰なのか分からない』ということに尽きる」という。

 そして、350億円かけて建設中の巨大な「木造リング」について山本は、「万博の会場デザインプロデューサーである建築家の藤本壮介さんが、“自分が考案した”と言っているようですが」、設計コンペにおける審査のやり方が驚くほどずさんなもので、藤本には責任感が欠如していると難じ、万博協会との“癒着”があるのではと疑問を呈している。

 さらに批判は、建築界のドンといわれる安藤忠雄にも向けられる。

 「安藤さんは同年10月に万博のロゴ選定委員会の座長になっており、翌年1月には『万博の桜2025』実行委員長に就任。次々にインパクトのある提案を打ち出しました。

 中でも最も大きなインパクトがあったのが、プロデューサーに指名された藤本さんによる『木造リング』だった。それはあまりにも唐突な提案でした。すべての混乱はここから始まったといっていいと思います。(中略)それが今や、逆に彼等や万博協会の信用を貶めるようなことになっています。安藤さん自らの説明がないからです。(中略)安藤さんに言いたいことは、その責任から逃げてはいけないということです」

 「万博の会場は、大阪市民が生活する街から遠く離れた場所、大阪湾のゴミ処分場の跡地です。そこに会場をつくると決めた政策自体に問題があります。

 大阪の都市計画、未来へのビジョンがないまま、短期的な金銭的利益のために万博を利用するのは間違っている。万博用地の後利用として、IRを計画した方が合理的だと考える人もいるかも知れませんが、そこで生まれた利益は、本当に大阪市民へ還元されるのでしょうか。ほとんど海外のカジノ業者の利益になるだけではないでしょうか」

 即刻、万博を中止すべきである。 (文中敬称略)

(元木昌彦/「週刊現代」「フライデー」元編集長)

 ■関連記事

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース マネー 【トピックニュース・2025大阪・関西万博】  2024年05月19日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政局】:政権政党を目指す維新の会と官邸の「普通」でなかった過去を振り返る

2024-05-27 07:56:40 | 【政党・自民・立憲・維新の会・公明・国民民主・共産・社民・れいわ・地域政党他】

【政局】:政権政党を目指す維新の会と官邸の「普通」でなかった過去を振り返る

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政局】:政権政党を目指す維新の会と官邸の「普通」でなかった過去を振り返る 

政権政党を目指す維新の会と官邸の「普通」でなかった過去を振り返る((C) WANI BOOKS CO., LTD.)

 ■適菜 収

 ◆維新観察記 - 彼らは第三の選択肢なのか - (ワニブックスPLUS新書) 新書

 23年春の統一地方選で躍進した日本維新の会。
 裏金問題で揺れる自民党を横目に、国政の場でも
 「第3党」からさらなる勢力拡大を目指していると言われています。

 私たち国民の目には、あたかも自民党でも立憲民主党でもない、
 勢いのある「第三の選択肢」のように見えてしまうところですが、
 果たして本当にそうなのでしょうか?
 
 本書は、これまで何度も同党の危険性について警鐘を鳴らしてきた著者が、
 同党の「実績」や、設立メンバー・所属議員らの過去の発言や不祥事を、
 報道をもとに振り返り、「国や自治体を任せても大丈夫な政党なのか」を問うものです。

 聞こえのいい政策から少し距離を置いて、
 冷静な目で日本の政治を見つめ直すきっかけとなる一冊です。

  元稿:WANIBOOKS News Crunch 主要ニュース 政治 【政局・日本維新の会と自民党・政権与党との癒着構造・担当:適菜 収】  2024年05月17日  12:02:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【2025大阪・関西万博】:中止はもう無理なのか…3187億円の税金を使って「カジノ建設の露払い」をするという無責任の体系

2024-05-27 07:56:30 | 【政策・閣議決定・マイナカード・2025大阪万博、優生訴訟・公権力の暴力他】

【2025大阪・関西万博】:中止はもう無理なのか…3187億円の税金を使って「カジノ建設の露払い」をするという無責任の体系

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【2025大阪・関西万博】:中止はもう無理なのか…3187億円の税金を使って「カジノ建設の露払い」をするという無責任の体系

 ■この空気は東京五輪の前とよく似ている  

 大阪・関西万博開催まで1年を切ったが、日に日に「中止」または「延期」せよという声が弱まってきている気がする。どうせ、反対しても強行するに決まっているという諦めムードが漂っているのは、東京五輪の前とよく似ている。<button class="sc-1gjvus9-0 cZwVg" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="26"></button><button class="sc-1gjvus9-0 cZwVg" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="26">2025年大阪・関西万博開幕1000日前イベント(写真=内閣官房内閣広報室/CC-BY-4.0/Wikimedia Commons)</button>

2025年大阪・関西万博開幕1000日前イベント(写真=内閣官房内閣広報室/CC-BY-4.0/Wikimedia Commons)(株式会社プレジデント社)

 ■【写真】大阪・関西万博/万博会場大屋根建設現場を報道公開  

 これまでに挙げられた万博開催を中止すべしという「理由」を列挙してみたい。  

 第1は大幅な工期の遅れと膨れ上がる費用である。  

 「多額の税金が投入される会場整備費は、当初見込みの約2倍となる2350億円まで膨らんだ。独創的なデザインを競う海外パビリオンは想定よりも建設スケジュールが大きく遅れ、着工はわずか十数カ国(4月上旬時点)にとどまる」(47NEWS 4月15日 10:30)  

 さらに昨年の東京新聞(11月27日付)によると、出展するパビリオン「日本館」や途上国支援などで別途837億円を計上したことが明らかになり、万博の全体費用は総額3187億円になるというのだ。  

 第2は、万博会場になる「夢洲(ゆめしま)」の軟弱な地盤の問題。夢洲は元々産業廃棄物や建設残土などの「ゴミ捨て場」として造成された。そのために地盤は“豆腐状”といわれるように緩く、地震などでの地盤沈下や液状化リスクがある。  

 その上、土中にポリ塩化ビフェニル(PCB)などの有害物質が埋まっている可能性も指摘されている。

 ■万博は露払い役で、本当の狙いはカジノ  

 第3は、万博よりもカジノありきではないのか。  

 万博は松井一郎氏が大阪知事だった時に動き出した。松井氏が自著『政治家の喧嘩力』(PHP研究所)で自ら書いているように、万博は当時、大阪府・市の特別顧問をしていた堺屋太一氏と、大阪市長の橋下徹氏が寿司屋で会食している時、堺屋氏がいい出したそうである。酒席で決まった思いつきであった。  

 だが、それに乗った橋下氏が大阪万博招致を表明し、当時の安倍晋三首相と菅義偉官房長官がゴーサインを出して本格的に動き出した。  

 その後、2018年に悪名高いIR法(カジノを中心とした統合リゾート設立推進法)が成立した。大阪府市の財政問題を抱えていた松井氏は、なりふり構わず「大阪・関西の持続的な経済成長のエンジンとなるのが、統合型リゾートだ」と飛びついたのである。  

 万博を露払い役として位置づけ、メインはカジノなのだ。しかし、事業者に応募したのは1社だけだった。カジノに来る外国人たちは博打をしに来るので、大阪経済への波及効果は期待できないという見方が多い。

 

 ■“弟分”の吉村知事が哀れに思えてくる  

 第4は、国民の万博への関心の薄さである。大阪府と大阪市が昨年12月に実施したアンケートでは、  

 「アンケートで『万博に行きたい』と答えた人は全国で33.8%にとどまり、1年前から約7ポイント下落。ミャクミャク(万博のキャラクター=筆者注)であふれる府内に限っても36.9%で、2023年度の目標に設定した55%を大幅に下回った。ミャクミャクの人気にあやかるのにも限界がありそうだ。  

 チケットの売れ行きも芳しくない。万博協会が設定する販売目標は2300万枚。前売り販売は昨年11月末に始まったが、4月3日時点で約123万枚と、目標の6%にも満たない。前売り販売目標の約半数は企業購入分に頼っており、今後はどれだけ個人購入を促せるかが焦点となる」(47NEWS)  

 その上、今年1月には能登半島地震が起きた。共同通信が2月に実施した世論調査では、万博より復興を優先させるために、中止または縮小・延期するべきだという声が7割を超えた。  

 これほどの逆風を受けながら、吉村洋文大阪府知事は、「復興を理由に万博に反対するのは違う」と、強気の姿勢を崩さない。  

 兄貴分の松井氏や橋下氏が決めたことだから、弟分としては何としてもやり遂げるという任侠道に殉じるような姿には、哀れを誘うものがある。

 ■前回万博の「月の石」のような目玉がわからない  

 それに、私が不思議に思うのは、いまだに「未来社会の実験場」というコンセプトなのに、万博の“目玉”が何になるのかわからないことである。  

 前回、1970年の大阪万博では、米国パビリオンの「月の石」だった。それを一目見ようと長蛇の列ができた。もう一度それを展示したらどうかという報道があったが、それほど今回の万博には目玉になるものが何もないのであろう。  

 少し前にテレビを見ていたら、今回の万博のために「人間洗濯機」なるものを開発したという人物が出ていた。 

 その人は、前回の万博で展示された「人間洗濯機」を開発したそうだ。たしかに、そんなものが話題になったことがあったような気がする。  

 その人が、最新のシャワーメーカーの協力を得て、未来型の人間洗濯機を完成させたから、万博に出展したいと話していた。  

 だが、半世紀前なら、そうしたものが驚きをもって迎えられたのかもしれないが、今は、カプセルのような狭いところに入って全身を丸洗いされるよりも、温泉に浸かってノンビリするほうがよほど優雅に思える時代ではないのか。

 もしこれが万博会場に展示されたとしても、話題を呼ぶとはとても思えない。  

 こうした数多くの深刻な問題を抱えたまま、東京五輪と同じように開催されるのだろう。

 ■そもそも万博の責任者とはだれなのか  

 諦めではないが、何かモヤモヤしているのは、いったい誰が万博運営全体の責任者なのか、顔が見えないからなのではないか。  

 吉村知事も万博の細部については知らされていないようだ。松井氏も橋下氏も現役を引退している。安倍元首相は亡くなり、菅氏もあっという間に首相を降ろされてしまったから、「責任者出てこい」といいたくても誰にいったらいいのだろう。  

 批判は渦巻いているが、責任者の顔の見えない不思議な万博なのだ。  

 そうした中、週刊新潮(5月16日号)で、責任者を名指しして万博の中止を求めたのが建築家の山本理顕氏(79)である。  

 建築家ならではの専門的分野からの指摘は、これまでほとんどなかった。山本氏は責任者を名指しし、その批判には十分な説得力がある。したがって万博協会(公益社団法人2025年日本国際博覧会協会)もこれを無視できないはずである。  

 万博開催賛成、反対派も山本氏の意見にぜひ耳を傾けてもらいたい。  

 まず、山本氏はこう話す。  

 「会場をぐるりと囲む木造の大屋根、通称『木造リング』と呼ばれる『大阪・関西万博』のシンボルは、大阪へ万博を招致する最初の段階で作成された計画案には、明記されていませんでした」

 ■「あれほど酷い計画は、建築家から見たらあり得ない」  

 「いったい誰がいつ、つくると言い出して建設することに決まったのか。その経緯も含めて責任者が不明で、信頼できる情報が発信されているとは言い難い。数々の疑問に対して、責任者がしっかりと答えてくれればいいだけなのに、それができていません」  

 3月5日、建築界のノーベル賞といわれる「プリツカー賞」を受賞した山本氏は受賞後のインタビューで、大阪・関西万博について問われた際、「あれほど酷い計画は、建築家から見たらあり得ない」などと舌鋒鋭く批判したという。  

 そこで新潮は、山本氏の真意を聞くべく、インタビューに赴いた。

 「今回の万博における問題点は『責任者が誰なのか分からない』ということに尽きます。  

 (中略)国や大阪府・市などの行政のみならず、経団連など民間からもお金を投入し『国家事業』として進めているのですから、責任の所在は隅々まで明確でなければなりません。  

 私が建築家の立場から憂慮する『木造リング』についても、実際は誰が考案して設計したのか。会場の設営を進める万博協会が、いつ誰に依頼して承認したのか。常識的に納得できるような公的説明が皆無です」

 ■建築家なのに、設計は他社に委託する不思議  

 「旧ツイッターのXなどでは、万博の会場デザインプロデューサーである建築家の藤本壮介さんが、“自分が考案した”と言っているようですが、実際のところ“考案”とは具体的に何を指すのか。(中略)  

 実のところ『木造リング』の設計自体は業者に委託されています。2021年7月、『リング基本設計技術提案』がコンペ(プロポーザル)の形で公募され、万博協会は『東畑・梓設計共同企業体』を設計者として選定しているのです」  

 藤本氏は自分が考えついたというのに、設計は他人がしたほうがいいと考えたのはなぜかと山本氏は疑義を呈する。  

 「1970年大阪万博の丹下健三――。万博のシンボルを設計した者は、その栄誉とともに記憶されています。(中略)  

 翻って、今回の万博で藤本さんは会場のプロデューサーであると同時に、シンボルとなる建築の設計者の役割も担っている。自分ではそう言っているようですが、それならなぜ最も重要な『木造リング』の設計を他社に任せたのか。全く納得がいきません」  

 その上、設計コンペにおける審査のやり方が、驚くほど杜撰なものだと指摘している。

 ■「全く公開性のない審査で決められています」  

 「これまで数多くのコンペを経験してきた私から見ても、公平な審査とはとても言えない。根拠不明の点数のみで、その内容は分からない。藤本さんによる選定理由の文章だけで、建築家たちは納得するだろうか。これが総工費350億円の公共建築の設計者選定の審査結果なのです」  

 このような審査に対して、コンペ参加者から3月に、以下のような怒りのメールが届いたという。

 そこには、

 〈審査委員には、木造の専門家も、構造の専門家も、リユースや資源循環の専門家もいません。さらに、具体的にどのような提案がヒアリングに残ったのか、どのような議論が行われ最終案が選定されたかは、上記の簡単な記述だけでメディアに対して全くオープンにされていません。全く公開性のない審査で決められています。プロポーザル参加者としては(中略)納得のいかない審査結果を押し付けられた感が強いです〉  

 というものだという。  

 「あまりにも杜撰としか言いようがない。このコンペ要項を作ったのは藤本さんです。プロデューサーとしての責任感が欠如していると思います。  

 なるほど、東京五輪と酷似した構図ではないか。  

 さらに「木造リング」の構造計算や積算業務は極めて難しいという。

 ■矛先は「建築界のドン」安藤忠雄氏にも  

 今回の「木造リング」には、日本の伝統的な工法である「貫構造」を模したものが採用されている。「貫構造」とは、釘やボルトや金物を一切使わず、柱と梁の接合部を楔(くさび)で固めて木造構築物を支えるのだという。  

 だが、耐震性への不安から今ではほとんど使われていない。そうした理由から実施設計と工事を請け負ったゼネコン3社は、工期に間に合わないなどの理由で「貫工法」で作ることを諦め、金物で補強する手段を選んだという。

 「こうした専門知識のないままに、大阪府知事や大阪市長は『貫構造』でつくるかのような解説をしていましたが、本来はプロデューサーである藤本さん自身が正確な説明をしなくてはならない。  

 それなのに、彼には説明責任者としての自覚が全くない。そもそも自分がなぜプロデューサーに指名されたか分からないというのです。それは藤本さんから直接聞きました」(山本氏)  

 さらに批判は、建築界のドンといわれる人間に向く。  

 「19年12月に、建築家の安藤忠雄さんをはじめとする13人のシニア・アドバイザーが選ばれています。(中略)  

 安藤さんは同年10月に万博のロゴ選定委員会の座長になっており、翌年1月には『万博の桜2025』実行委員長に就任。次々にインパクトのある提案を打ち出しました」

 ■IRは「本当に大阪市民へ還元されるのでしょうか」  

 「中でも最も大きなインパクトがあったのが、プロデューサーに指名された藤本さんによる『木造リング』だった。それはあまりにも唐突な提案でした。すべての混乱はここから始まったといっていいと思います。(中略)  

 アドバイザーである安藤さんの責任は、万博のために働いている建築やデザイナー、様々な専門家たちが、その技量を十分に発揮できる環境を整えることではないでしょうか。  

 それが今や、逆に彼等や万博協会の信用を貶めるようなことになっています。安藤さん自らの説明がないからです。安藤さんはその責任を感じるべきだと思いますが、今は全く公の場に現れません。安藤さんに言いたいことは、その責任から逃げてはいけないということです」  

 舌鋒は吉村知事にも向く。  

 「万博の会場は、大阪市民が生活する街から遠く離れた場所、大阪湾のゴミ処分場の跡地です。そこに会場をつくると決めた政策自体に問題があります。  

 大阪の都市計画、未来へのビジョンがないまま、短期的な金銭的利益のために万博を利用するのは間違っている。万博用地の後利用として、IRを計画した方が合理的だと考える人もいるかも知れませんが、そこで生まれた利益は、本当大阪市民還元されるのでしょうか。ほとんど海外カジノ業者利益になるだけではないでしょうか。(中略)」 

 ■ジャーナリスト 元木 昌彦

 【関連記事】

  元稿:PRESIDENT Online 主要ニュース 政治 【政策・国と大阪府市と日本維新の会による愚策・「2025大阪・関西万博」】  2024年05月18日  09:17:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【ノンフィクション作家・森功氏が糾弾!】:《“カジノありき”だった》「間に合うわけがない」と確信した大阪万博“デタラメ発注”

2024-05-27 07:56:20 | 【政策・閣議決定・マイナカード・2025大阪万博、優生訴訟・公権力の暴力他】

【ノンフィクション作家・森功氏が糾弾!】:《“カジノありき”だった》「間に合うわけがない」と確信した大阪万博“デタラメ発注”

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【ノンフィクション作家・森功氏が糾弾!】:《“カジノありき”だった》 「間に合うわけがない」と確信した大阪万博“デタラメ発注”

 

 2025年4月に開催が予定されている「大阪・関西万博」。建物の工事に関する動向や、ボランティアの募集などが報道されている。しかし、2024年1月に会場予定地を訪れ、また関係者に取材を重ねたノンフィクション作家の森功氏は、「これで万博開催に間に合うわけがない」と確信したという。

 ■ 【画像】岸田首相と万博の公式キャラクター・ミャクミャク

                       ◆◆◆

 ◆下水道も電気も、舗装された道路もなく…

 咲洲から「夢咲トンネル」に入り、海の下の片側2車線道路を1キロほど走ると、人工島の工事現場に出た。2024年が明けて間もない1月初旬のことである。夢洲に造設されている「2025年日本国際博覧会」(通称大阪・関西万博)の会場予定地を自動車で訪ねた。

 「世界最大級の木製リングをつくっています」

<picture>責任者の皆さん(C)日刊ゲンダイ</picture>

    責任者の皆さん(C)日刊ゲンダイ 

 ■森 功/文藝春秋 2024年3月号

 元稿:文藝春秋 文春オンライン 主要ニュース 社会 【話題・2025大阪・関西万博】  2024年05月11日  06:12:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【大阪府議会】:維新と公明が大阪万博巡り応酬 「間に合うか」「不安あおる質疑だ」

2024-05-27 07:56:10 | 【地方自治・都道府県市町村・地方議会・議員年金・デジタル田園構想・地方地盤沈下】

【大阪府議会】:維新と公明が大阪万博巡り応酬 「間に合うか」「不安あおる質疑だ」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【大阪府議会】:維新と公明が大阪万博巡り応酬 「間に合うか」「不安あおる質疑だ」

 2025年大阪・関西万博を巡り、大阪府議会は23日、府と大阪市でつくる万博推進局の職員を招き、特別委員会を開催した。各会派の委員は海外パビリオンの建設遅れなどについて指摘。委員間の討議では万博への追及を強める公明党の姿勢に対し、大阪維新の会側が批判する一幕もあり、万博に対する姿勢の差が浮き彫りになった。<button class="sc-1gjvus9-0 cZwVg" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="26"></button><button class="sc-1gjvus9-0 cZwVg" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="26">大阪府議会の特別委員会で万博推進局の職員に質問する各会派の議員ら=大阪市中央区</button>

大阪府議会の特別委員会で万博推進局の職員に質問する各会派の議員ら=大阪市中央区(株式会社 産経デジタル)

 ■【表でみる】大阪・関西万博の全体スケジュール

 委員会には維新と公明、自民党の3会派から委員が出席。同局の幹部らと万博開幕に向けた課題などについて質疑を行ったほか、維新側の要望で各会派の委員間での討議も行われた。

 公明は参加国が自前で建てるパビリオン「タイプA」の建設状況について「未着工の参加国は開幕に間に合うのか」と指摘。同局幹部は日本国際博覧会協会(万博協会)と参加国が協議しているとした上で、「各国はデザインにこだわり、コストや技術的な問題と折り合いをつけるため時間がかかっている」と回答した。維新は3月に会場予定地で起きたガス爆発事故を受け、場内の安全対策などを確認した。

 その後の委員間討議では、維新が海外パビリオンの遅れを追及する公明に対し「府民の不安をあおるような質疑だ。パビリオンの数に固執している」と批判。公明は「タイプAが減ってきているのも事実。不安をあおるわけではなく、確認をしている」と反論した。

 一方、維新は吉村洋文知事(維新代表)が万博開催に合わせて国に求めているライドシェアの規制緩和について、国政で政権与党を担う自公の委員にも府議団として国に働きかけるよう要望。斉藤鉄夫国土交通相が副代表を務める公明は「持ち帰って検討する」と述べるにとどめた。

  元稿:産経新聞社 主要ニュース 社会 【話題・地方行政・大阪府・2025大阪・関西万博】  2024年05月23日  21:10:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【中山知子の取材備忘録・04.21】:失言辞職の川勝知事と対照的な去り際…同じ学者出身の蒲島郁夫・前熊本県知事に聞いた「人生訓」

2024-05-27 07:45:10 | 【地方自治・都道府県市町村・地方議会・議員年金・デジタル田園構想・地方地盤沈下】

【中山知子の取材備忘録・04.21】:失言辞職の川勝知事と対照的な去り際…同じ学者出身の蒲島郁夫・前熊本県知事に聞いた「人生訓」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【中山知子の取材備忘録・04.21】:失言辞職の川勝知事と対照的な去り際…同じ学者出身の蒲島郁夫・前熊本県知事に聞いた「人生訓」 

 静岡県の川勝平太知事(75)が、職業差別と受け取られかねない発言で辞職願提出に追い込まれた。当初は6月議会に合わせた辞任を表明したが、早期の批判を求める声が強く、辞任の時期を早めざるを得ない状況に。議長に辞職届を提出する際、川勝氏が戦国武将、明智光秀の娘、細川ガラシャが、自害する前に詠んだとされる辞世の句「散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ」を口にしたことにも、批判の声が出た。

 今の私たちからすれば想像を絶する覚悟の上に死を選んだ細川ガラシャと、「身から出たさび」のような形で辞任に追い込まれた川勝氏の立場を考えると、確かにうなずいてしまう。この句は、細川家の第18代当主で首相を務めた細川護熙氏が、1998年4月に議員辞職の記者会見をした際に、口にした句でもある。細川ガラシャは第2代当主、細川忠興の妻。細川氏が議員辞職したのは60歳を前にしたタイミングで、会見では「60歳で政治は区切りにしようと思っていた」「桜の散り際の潔さに心ひかれます」と心境を説明したが、この時の細川氏の思いとも、川勝氏の置かれた立場は違っていたように感じる。

熊本県知事に就任後、インタビューに応じる蒲島郁夫氏(2008年8月撮影)
熊本県知事に就任後、インタビューに応じる蒲島郁夫氏(2008年8月撮影)

 川勝氏は4期目の任期を1年あまり残し、5月10日に自動失職する見通しだが、そんな中、ある1人の人物が頭に浮かんだ。その人とは、熊本県の知事を務めていた蒲島郁夫氏(77)。蒲島氏も、川勝氏と同じように大学教授から知事までにのぼりつめた人だったが、2008年の初当選から4期務め、4月15日に退任した。追い込まれて辞任した川勝氏とはまったく異なる形で任期を終えた蒲島氏。「くまモン」を誕生させた知事としても知られるが、任期中は熊本地震や水害など大規模災害にも見舞われ、リーダーシップを問われる日々だった。それでも退任前の最後の会見で、4期16年の知事生活を「私の人生で最高に幸せな時間だった」と振り返っていた。

 蒲島氏は筑波大や東大の教授を経て2008年4月の県知事選で初当選したが、その時にインタビューしたことがある。地元の高校を卒業後、農協勤務を経て農業研修生として渡米しながらネブラスカ大農学部に入学したものの、その後、同大大学院、ハーバード大大学院と進む中で、政治学の道に「転向」した。そうした経歴にも興味が湧き、ぜひ話を聴いてみたいと思ったからだ。

 少年時代は、阿蘇で牛の飼育を夢に抱いていたという蒲島氏。「落ちこぼれだった」高校を経て地元の農協に就職し、研修生として渡米したが、研修があまりにも辛く勉強の方が楽だと思ったことで、英語を必死に勉強したと聞いた。豚の精子の保存方法を研究していたが、人間の行動に関心を持ち、政治学の道に。「生え抜き」が主流の東大法学部の教授に、東大出身ではなかったが招かれたこともその時に知った。

 取材した当時は給与カットに着手し、条例で124万円の給料は最初の1年間は100万円マイナスの24万円となり、手取りは14万円。当時は「削減幅は全国最大、額は全国最低」と話題になったが、インタビューでは結果よりもプロセスの大切さを訴えておられた。「期待値を超えるため、120%の努力をするのが僕の人生」「期待を裏切らないことができれば、次のステップが待っている」。論理的な筋立てで「人生訓」にもつながるような言葉をいくつも耳にしたことを、川勝氏の問題に触れる中で思い出した。

 「去り際」というのは、どんな立場の人でもそれぞれの形がある。学者の立場をへて同じように自治体を取り仕切る知事の立場にのぼりつめた川勝氏と蒲島氏。同じ時期に、追い込まれるように辞職願を提出せざるを得なかった川勝氏と、「幸せな時間だった」と言って任期を終える蒲島氏のあまりにも対照的な姿には、考えさせられるものがあった。【中山知子】(ニッカンスポーツ・コム/社会コラム「取材備忘録」)

中山知子の取材備忘録

 ■中山知子の取材備忘録

 ◆中山知子(なかやま・ともこ) 日本新党が結成され、自民党政権→非自民の細川連立政権へ最初の政権交代が起きたころから、永田町を中心に取材を始める。1人で各党や政治家を回り「ひとり政治部」とも。現在、日刊スポーツNEWSデジタル編集部デスク。福岡県出身。青学大卒。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・コラム・「中山知子の取材備忘録」】  2024年04月21日  11:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政局】:岸田総理の「ヤケクソ解散」と永田町を駆け巡った「7月解散メール」...総理の「誇大妄想」に麻生太郎が大慌て

2024-05-27 07:33:30 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【政局】:岸田総理の「ヤケクソ解散」と永田町を駆け巡った「7月解散メール」...総理の「誇大妄想」に麻生太郎が大慌て

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政局】:岸田総理の「ヤケクソ解散」と永田町を駆け巡った「7月解散メール」...総理の「誇大妄想」に麻生太郎が大慌て

 ◆不気味な「7月解散」メール

 ■週刊現代(講談社)

【関連記事】

  元稿:講談社 現代ビジネス 主要ニュース 政治 【政策・岸田政権・6月23日までの国会会期を2週間ほど延長したのち、7月の会期末に解散を打つことで合意】  2024年05月27日  07:33:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政局】:石破茂と山崎拓が「料亭会合」の中身を大暴露!本当は呼ぶはずだった「総理候補」の名前

2024-05-27 07:33:20 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【政局】:石破茂と山崎拓が「料亭会合」の中身を大暴露!本当は呼ぶはずだった「総理候補」の名前

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政局】:石破茂と山崎拓が「料亭会合」の中身を大暴露!本当は呼ぶはずだった「総理候補」の名前

 岸田総理本人がどれだけ望んでいようがこの状況では解散など打てまい。岸田はもう死に体だ—そんな気配を感じ取ったのか、永田町では「ポスト岸田候補」が一斉に蠢き出した。

 前編記事『永田町を駆け巡った「7月解散」メールー岸田総理が抱く誇大妄想に麻生太郎が大慌て』より続く。

 ◆「料亭会合」で話された中身

 まず動きを見せたのが世論調査の「ポスト岸田ランキング」で1位を独占しつづける石破だ。5月14日、新橋の料亭「金田中」で小泉純一郎元首相や山崎拓元副総裁ら重鎮と食事をともにした。小泉氏らは石破に「総理になるための心構え」を説いたというが、実際は何が話し合われたのか。石破本人に会の様子を尋ねた。

 —元総理らとの食事会に注目が集まっていますが、どんな会でしたか?

 「俺が着いた頃にはみんな出来上がっていたよ。急に呼ばれたもんだから、用があって1時間半も遅れてしまった」

 —山崎さん曰く、「小泉さんの指導を頷いて聞いていた」とか。

 「そりゃ、『違います』なんて言えないだろう。ああいう会合はやることに意義があるんだ」

 —石破さんは「当面は岸田総理を支える」と言ったとも。

 「『当面』というと、今は支えるけど後は知らないという話になる。だからそういう言い方はしていない。何が起こるかわからん。常に何があってもいいように準備だけはしておかねばならん。

 小泉さんには『君は義理と人情に欠ける』と言われたけれど、そんなに欠けとるとも思わんけどね(笑)」

 —総理になってもいい準備はすると?

 「総理大臣になっていいことなんて一つもない。なったその日からボロカスに言われる。ただ12回も当選して、大臣も幹事長も政調会長もやって、『次の総理大臣にふさわしい人』として上位に選んでもらっているのに、『なんの準備もしていません』では済まんだろう」

 口ぶりこそ控えめだが、総裁への意欲を隠さなかった。石破にとってはこうして注目を集め続けることが、「総理への道」につながるのだろう。

photo by gettyimages

 石破を会に招いた山崎氏にも話を聞いた。

 —なぜ石破さんを?

 「僕は外交安保が専門だが、総理大臣には各国の首脳と堂々と渡り合える力が必要。そんなトップリーダーは石破しかいない。ただ仲間内の評判が悪いのがな。だから小泉さんが彼に、義理人情について諭したんだ」

 —石破さんは「岸田政権を支える」と言ったそうですが。

 「あれは模範解答を言っているだけ。石破が次の総裁選に立候補するという意思は固い」

 ◆上川陽子が失言をまったく気にしていない理由

 —他に候補者は?

 「あの会合では亀井静香さんが『上川陽子を呼ぼう』と言ったんだが、誰も賛成しなかった。おそらく誘っても来なかっただろう。

 僕は茂木敏充とは親交がないけど、党内でえらい評判が悪いと聞いている。褒める奴がいない。人間関係がダメなんだな」 

 意中の石破以外の候補はバッサリと切り捨てた山崎氏だが、亀井氏に一目置かれる上川はどのような動きを見せているのか。5月18日、地元・静岡県知事選の自民党推薦候補の応援演説で「この方を私たち女性がうまずして何が女性か」と豪語し、炎上。発言の撤回に追い込まれた。

 「上川さんは最近やたら女性アピールをしている。言うまでもなく『初の女性総理』を意識してのことです。その流れで失言をしてしまった。要は総裁選を意識しすぎたんです」(自民党関係者)

photo by gettyimages

 とはいえ、上川本人は炎上したことを意に介する様子はない。総裁選に向けて、挽回の機会はいくらでもあると考えているからだ。

 「上川さんは紛争予防や平和構築の議論に女性の参加を促す『女性・平和・安全保障(WPS)』という概念を掲げて、女性参画を推進していくつもりです。こうしたビジョンの策定には笹川平和財団の有能な女性ブレーンが関わっていて、総裁選の際には、歴代総理には打ち出せなかった『上川ビジョン』を大々的にアピールすると見られています。

 麻生さんも岸田さんの次は、上川さんに禅譲するしかないと考えている。麻生さんが嫌う石破さんが出馬する気なら『初の女性首相』の看板で対抗するしかないからです」(同前)

 ◆まさかのダークホースが出現

 山崎氏に「人間関係がダメ」と厳しく指摘された茂木はいま、仲間集めに必死だ。6月19日には、'12年初当選組、いわゆる安倍チルドレンの同期会「いいくに会」の総会で、ゲストとしてスピーチすることが決まっている。

 「懇意にしている『いいくに会』会長の大西英男さん(元安倍派)にお願いして呼んでもらったそうですが、大西さんといえば、過去に『がん患者は働かなくていいのではないか』との暴言を吐き、謝罪に追い込まれた『失言男』。党内では終わった人と見做されており、そんな相手にも頭を下げなければならないほど、茂木さんには細い人間関係しかないのかと失笑を買っています」(元安倍派中堅議員)

 その茂木のもとを離れ、虎視眈々と総裁の座を狙っているのが、ダークホースの加藤勝信元官房長官だ。5月16日に動画配信サイト「ニコニコ生放送」の番組に出演し、総裁選への意欲を問われると、「求められるものがあれば、応じていく」と述べ、出馬を匂わせた。

 「加藤さんは地味なキャラクターを自認しており、岸田総理がパフォーマンスばかりで失敗している今こそ自分が表に出ていくべきだと思っている。私利私欲に走る総裁候補ばかりのなか、若手を中心に加藤さんを支持する声は少なくない」(前出・自民党関係者)

photo by gettyimages

 「ポスト岸田」候補が動きを表面化させ始め、収拾のつかない事態に陥っている。そんななか、岸田総理の右腕を務める森山裕総務会長は「そう遠くない時に、可能性がある」と解散を匂わせ、党内を牽制している。

 「ただ森山さんは昨年秋にもさんざん解散を匂わせ、何もなかったことから、『解散オジサン』と揶揄されています。今回もまたか、という感じで誰も真に受けていません」(自民党若手議員)

 すでに「ポスト岸田」レースの号砲は鳴った。しかし、総裁候補が熱をこめるのは内輪へのアピールばかり。これでは自民党が国民から見放される日も近い。

 (文中一部敬称略)

 「週刊現代」2024年6月1日号より

                        ・・・・・

 【もっと読む】長男を衆院議員に、長女は参院議員に…麻生太郎副総裁がもくろむ「仰天引退計画」!

  元稿:講談社 現代ビジネス 主要ニュース 政治 【政局・自民党・世論調査の「ポスト岸田ランキング」で1位を独占しつづける石破が、5月14日、新橋の料亭「金田中」で小泉純一郎元首相や山崎拓元副総裁ら重鎮と食事をともにした】  2024年05月27日  07:33:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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【政界地獄耳・05.11】:中条きよし問題で見え隠れした維新陰のトップ

2024-05-27 07:25:20 | 【事件・犯罪・疑惑・詐欺・闇バイト・旧統一教会を巡る事件・ネット上の誹謗中傷他】

【政界地獄耳・05.11】:中条きよし問題で見え隠れした維新陰のトップ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・05.11】:中条きよし問題で見え隠れした維新陰のトップ 

 ★「NEWSポストセブン」は2日、22年の参院選比例代表で立候補、当選した日本維新の会・中条きよし参院議員が、知人男性に年利60%の高金利で1000万円を貸し付ける契約を結んでいたなどと報じ、出資法違反の疑いもある事案とした件で、8日、同党幹事長・藤田文武とともに会見に臨んだ中条は「参議院議員になる前の21年に知人からの依頼を受けて1年で返済する約束で1000万円を貸した。ただ、利息は求めていないとして事実無根だ」と否定した。説明でもあいまいな点が残るものの、一応否定した形だ。

日本維新の会の中条きよし参院議員=8日午前、国会内(春名中撮影)

 ★だが、記事が出た直後の3日、政界を引退した元大阪市長で、日本維新の会の前代表・松井一郎がXで素早く反応。「当時の代表は僕、国会議員になる前のお付き合いの中での金銭の貸し借りだと想像するが、違法金利はダメ。事実であれば中条さん、潔く辞職すべき」と厳しく印籠を渡した。政界を引退した松井が当時の代表だからと言って党内調査も待たずに、ネットで現職の議員のスキャンダルに言及するのはどういう了見なのだろうか。

<picture>責任者の皆さん(C)日刊ゲンダイ</picture>

    責任者の皆さん(C)日刊ゲンダイ

 ★政界関係者が言う。「確かに松井や、党創設者・橋下徹から見れば、党代表・馬場伸幸や藤田では政治の胆力、情報量、政局観など歯がゆいことも多いのかもしれないが、いずれも政界から去った人たちが、よく知っている人、元の部下という気持ちなのか、だからといって、現職の議員にネットを使って意見するのは違和感がある。直接電話するなどして対応の稚拙さを注意するならともかく、記事が出た直後の意見開陳は有権者にも不思議な感覚を与えるのではないか」。別の見方もある。「結局、馬場や藤田が何か決めても陰のドンとして松井や橋下がひっくり返すラスボスとして院政を敷いているのではないかと勘繰ってしまう。陰のトップが最高実力者となって君臨しているのが、今回の中条問題で図らずも見え隠れした。この調子でやられたら、野党共闘をしながら自民党と組むという離れ業も平気で起こるかもしれない」(野党幹部)。(K)※敬称略

 ◆政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

  元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2024年05月11日  08:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【橋下徹氏】:中条きよし議員の高利貸し付け 法律違反の利率は「書かない」契約書の議論に意味なし

2024-05-27 07:25:10 | 【事件・犯罪・疑惑・詐欺・闇バイト・旧統一教会を巡る事件・ネット上の誹謗中傷他】

【橋下徹氏】:中条きよし議員の高利貸し付け 法律違反の利率は「書かない」契約書の議論に意味なし

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【橋下徹氏】:中条きよし議員の高利貸し付け 法律違反の利率は「書かない」契約書の議論に意味なし 

 元大阪市長で弁護士の橋下徹氏(54)が、11日放送のカンテレ「ドッとコネクト」に出演。一部週刊誌で日本維新の会の中条きよし参院議員(78)が違法な高金利で知人に金を貸し付けていた疑惑を報じられた件について言及し、「契約書の問題じゃない」と繰り返した。

橋下徹氏(2023年7月撮影)

 

 共演していたハイヒール・リンゴ(62)が、まず根本的な疑問を投げた。中条氏に「歌もヒットして男前やったし、時代劇やってもシュッとして三味線もって…なんで政治家になったのか分かりません」と言い、MCの石井亮次フリーアナウンサー(47)ともども、橋下氏を“維新生みの親”として、解説を迫った。

 橋下氏は「契約書の問題じゃない」とフリップに手書きで掲示し「今のメディアの議論が全然、ピント外れなんですよ」。維新側は契約書に「金利60%と書いてない」と主張し、週刊誌発行元側は「書いていた」と反論している。

 これに、橋下氏は「そもそも、60%っていうのは利息制限法の違反。民事上無効の金利は、あえて契約書には書きませんよ。刑事罰にもなってしまうから。これは口約束でやるんです。だから契約書の問題じゃない」と説明した。

 また、週刊誌の発行元側が「書いてますと言っても、借りた側の訂正印しか押してない」と指摘。「中条さんの印がなければ証拠にならない。結局、これは、借りた側が利息を払った証拠を出してからの話になる」と続けた。

 あくまでも借りた側が「60%以上の利息を払った証拠が出てきてからの話」としたが、一方では「こういったケース、普通は現金で払うから、証拠は出てこないんですよ。契約書を議論しても仕方がないし、今ぐしゃぐしゃ言ってても、しょうがないんですよ」と証拠への不安点も突いた。

 リンゴは、そもそも「なぜ?」の疑問点がさらにわいたようで、再び「なんで維新は擁立したんですか?」と橋下氏に質問。橋下氏は「(維新を)作ったのは僕ですけど、決めたのは僕はもう関与してません」と強調。ただ、中条氏が政界入りする前、リンゴも含めて関西の番組で共演した際には政治への意欲を感じたという。

 その流れから、橋下氏は、現状の維新へも疑義を投げかけた。

 「ただ、維新として支持率が下がっている今のひとつの要因は、票を集めようとしているところ。とにかく名前が通ってる人を集めるっていうのが、有権者からしたら、維新もしかしたら昔とちょっと違うんちゃうの? っていうのは感じているかもしれない」

 橋下氏は知事、市長時代、何をしたいのか明確に掲げた上で、それを実行するために、府民、市民の協力を求めるスタイルを貫いてきた。「議席数を増やすことが先なのか、何をやりたいから議席数を増やすのか。そこが違うと思う」と現状の維新の苦戦を分析していた。

  元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・日本維新の会の中条きよし参院議員(78)が違法な高金利で知人に金を貸し付けていた疑惑】  2024年05月11日  20:04:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER・05.10】:「身を切る」ことのできない日本維新の会

2024-05-27 07:25:00 | 【政党・自民・立憲・維新の会・公明・国民民主・共産・社民・れいわ・地域政党他】

【HUNTER・05.10】:「身を切る」ことのできない日本維新の会

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・05.10】:「身を切る」ことのできない日本維新の会

 「自民党の3連敗で岸田総理は大ピンチ。そのせいで目立っていないが、うちは幹部が大風呂敷を広げながら完敗。党内でも代表の辞任を迫る動きがあるほどだ」――と人目を気にして話すのは日本維新の会の衆議院議員。同党は、先月28日の衆議院補欠選挙で、注目の東京15区と長崎3区に候補者を擁立しながら、どちらも「午後8時当確」を許す大惨敗を喫した。「身を切る改革」というキャッチコポーを掲げて勢力を伸ばしてきた維新の党内に、軋みが目立ち始めた。

                  ◆   ◆   ◆

 選挙期間中、同党共同代表で地域政党「大阪維新の会」の代表でもある大阪府の吉村洋文知事は繰り返し東京15区入り。4月27日に行われた門前仲町駅前の演説には数百人の聴衆が集まった。

 「政治家は選挙であれやります、これやりますと言っている。実際にやっているかをみてほしい。みなさんに負担ばっかりかけていく政治」と語ると大きな拍手が起こった。ところが、馬場伸幸代表は呆れたことに「立憲民主党を叩き潰す」と野党をターゲットに猛攻撃。自民党にすり寄る形となった。

 馬場氏は、立憲民主党が共産党と組んでいるとして「立憲共産党」を連呼してヒートアップ。だが、その声はまったく有権者に届かなかった。吉村知事は選挙後の会見で「政治とカネが大きな争点だった選挙ですが、受け皿にはなれなかった」と発言。馬場代表は「今の党の実力のまま関西以外で、小選挙区で勝つのは難しい」と総括した。

 つまり、吉村知事や馬場代表は選挙で負けた責任は取らないということ。維新の所属議員による冒頭の話は、選挙後の記者会見でも他人事のような話ばかりする二人の幹部への不満に他ならない。

 維新は創業者である橋下徹氏、松井一郎氏の時代から「政治は結果責任」と語ってきた。しかし、吉村知事は補欠選挙の敗因を「投票率が低い」とあげた。投票率の低さで優位に立つのは自民党であり公明党の政権与党。だが、与野党対決となった島根1区では、低い投票率でも立憲民主党が勝利した。

 維新は候補者すら擁立できず、ただ立憲民主党を「叩き潰す」と罵倒するばかり。

 元明石市長の泉房穂氏はそんな維新に対して、自身のXで次のように批判した。

《炎上覚悟で、あえて言いたい。維新の馬場代表は、長崎と東京での補選2敗の責任をとって、代表を辞任すべきだ。政治家とは責任を取るのが仕事だ。維新の支持者も声を上げるべきだ。立憲と勝負をして負けた以上、代表に居座るのはどうかと思う。馬場代表よ、潔く辞任すべきだ!》

《維新の関係者に問いかけたい。補選で勝負をかけて大敗したのに、何の反省もなく、責任を取ることもなく、方針を見直すこともしない。そんな代表に対して、声をあげることもなく、沈黙を続けるのは、どうしてなのか。維新には、馬場代表以外に人材はいないのか・・・》

《『与党の過半数割れ』を党の目標に据えたうえで、補選で勝負をかけて完敗した以上、方針を見直すべきではないのか。関西以外での候補者乱立は、自民党の小選挙区での勝利をアシストすることであり、『与党の過半数割れ』という目標に矛盾する対応だ。開き直る場面ではない》

 大阪維新の会のある府議も、「泉さんのポストはまさに正論、党内でも拍手喝采です。馬場代表など執行部は責任をとるべき。関西以外では小選挙区がとれない党にあまんじているようでは維新は野党第1党にはなれないし、政権交代があっても相手にされず、第二自民党、自民党の二軍に成り下がるだけ。そういう党運営しかできないことの象徴が、今回の補欠選挙の結果ではなかったのか。泉さんの言う通り、責任論が出ることを回避し、開き直っている」と厳しく批判する。

 維新の看板は「万博」と「身を切る改革」。吉村知事は、準備遅れや多額の税金投入など次々と問題が発覚する大阪・関西万博は「選挙の争点ではない」と逃げた。しかし、馬場代表はじめ東京15区で補欠選挙を仕切った音喜多駿参議院議員などの幹部が辞めることが、『一番の身を切る改革』という声が党内では少なくない。

 しかし、先の府議はこうも話す。

 「批判的な声を党内であげると、私たち議員が叩き潰されます。身内を叩き潰す。そういう党なのです。怖くて何も言えません」

 他党や批判者を口汚くののしり、叩くという、まさに「恐怖政治」。維新が関西以外で政治勢力として伸びない理由は、こうした危ない体質に気付く国民が増えているからだろう。維新の看板である「万博」に批判が高まる中、地元の関西でも風当たりは強くなりつつある。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 政治・行政 【政治ニュース・日本維新の会】  2024年05月10日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【岸田政権】:「定額減税8万円」のススメ…庶民に厳しく、政治家に甘い宰相ができる「罪滅ぼし」

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 ◆とにかく腹立たしい

 ◆タイミングを失したツケ

 特殊要因と言えば、元日の能登半島震災もあったが、本コラムで再三指摘したように災害復旧費の補正予算がなかったことも痛かった。震度7クラスの震災では、これまで例外なく補正予算が震災後1ヶ月程度で組まれてきており景気の下支えに貢献してきたが今回は補正予算がなかった。

 ■髙橋 洋一(経済学者)

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  元稿:講談社 現代ビジネス 主要ニュース 政治 【政策・岸田政権・6月に予定されている定額減税・担当:髙橋 洋一(経済学者)】  2024年05月27日  07:03:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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