【金口木舌・12.03】:名桜大学の30年
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【金口木舌・12.03】:名桜大学の30年
毎月第3日曜日、名護市の宮里公民館前広場で「宮里朝市」が開かれる。地域で育てられた野菜が並び、賑(にぎ)わう中で、住民と触れ合う大学生の姿がある
▼名桜大学看護学科生が中心のサークル「VAG」のメンバーだ。朝市に合わせて、地域住民の健康支援活動を続けてきた。先日、大学のある委員会に出席した際、VAGの活動を映像で見た
▼学生が優しく話しかけ、血圧測定、健康チェックに応じる、住民の柔らかな表情が印象的。活動は、将来看護の現場に出る学生の糧となる。大学を地域と結び、相互理解を生む役割もあるのだろう
▼名桜大は公設民営で開学し、今年で30年。1994年の入学式、当時の東江康治学長は「地方文化の核として地域振興に貢献したい」と語った。2010年に公立大学法人化し、多分野で活躍する人材を輩出している
▼健康支援などボランティア活動をする学生をよく目にする。大学近くの飲食店で、学生を前に運動部の成績を喜ぶ店主の笑顔を見たこともある。大学は「地域の核」として着実に成長している。今年9月には新本館も完成した。さらなる大学の発展が楽しみだ。
元稿:琉球新報社 主要ニュース 社説・解説・コラム 【金口木舌】 2024年12月03日 04:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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