私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

以前からホシムクドリはいたが、年々個体数が増加傾向のようだ。他のムクドリ類も何かしら来てはずなので、これから期待。

2013年11月3日(日)南三陸コース

2013年11月03日 | 南三陸漁港
■2013/11/3(日)8:01-10:38【天気】曇り時々晴れ
【場所】追波川~白浜海岸~相川漁港~波伝谷漁港~戸倉海岸往復
【種名】カイツブリ,ハジロカイツブリ,カンムリカイツブリ,カワウ,ダイサギ,コサギ,アオサギ,オオハクチョウ,コハクチョウ,マガモ,カルガモ,コガモ,ヒドリガモ,ホシハジロ,キンクロハジロ,スズガモ,トビ,ノスリ,オオバン,ユリカモメ成鳥冬羽1,タイミルセグロカモメ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,ウミネコ,カワラヒワ,ムクドリ,スズメ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(9科27種)
【メモ】「ツールド東北」開催の日だったので石巻専修大学出発の時間や各コースの時間等を事前に調べ,できるだけ遭遇しないように行ったが,特に交通規制や安全面での問題はなかった。道々でたくさんの人々が声援を送り,次々に本格的な選手からハイアマチュア,アマチュアレベルと思われる人たちが,一人,あるいはグループでアップダウンのきつい南三陸コースを走っていた。中には坂で自転車を押している人,チェーンが外れて仲間と一緒に直している人もいたが,ほとんどは軽快に沿岸コースを被災地を横目に見ながら走り抜けていった。専修大から女川,そして雄勝を経由して大川小近くの新北上大橋を渡り,・・・・・と気の遠くなるような曲がりくねった海岸の山坂を走るわけで,一番長いコースで160kmというのは,自宅から戸倉海岸まで高速と南三陸沿岸の道路を戸倉海岸まで行き,そこから引き返して春日サービスエリアまでの距離がちょうど160kmだった。これを自転車でというのだからすごい。よく蔵王エコーラインを自転車で登坂していく人を見るが,あれももちろんすごい。自転車をやる人は何ということはないのだろうが,感心することしきりだ。
 さて,追波川沿いの道は工事がずいぶん進んでいて,4車線分の道路もかなりの距離になっているし,堤防の工事も進んでいる。新北上大橋から河口までの堤防工事も本格的になり,以前はカワウ,ウミウ,オカヨシガモなどのカモ類が多かった場所は工事のために鳥はほとんどいない。各漁港や戸倉海岸は珍しくほとんど鳥がおらず,クロガモやコクガンの姿も発見できなかった。ただ,白浜海岸でオオセグロカモメ,セグロカモメ,ウミネコの大群がいて,群れの中に,タイミルセグロカモメ2羽と,ユリカモメ1羽が混じっていた。震災前だとカモメを見る場所と言えば,追波川河口と福島県新地町の釣師浜,それに一番は新松川浦漁港と相場が決まっていたのだが,これらはまったくだめになってしまったので,今日の白浜海岸はラッキーだった。500羽以上の群れで,ちょうどこの時期オオセグロカモメとセグロカモメそれにウミネコの渡りの途中の混群を見ることがあるので,そのパターンだと思う。
 これからはいよいよ南三陸のシーズン。がんばってカナダカモメを探したい。
【写真】
  
■ノスリ成鳥♀/ハシボソガラス成鳥/新北上大橋とオオハクチョウ
  
■オオセグロカモメ幼羽,第1回冬羽,第2回冬羽,第3回冬羽,第4回冬羽,成鳥冬羽がいる。
  
■オオセグロカモメ幼羽,第1回冬羽,第3回冬羽,第4回冬羽,成鳥冬羽がいる。/半分の群れ,反対側に同じような群れ
  
■セグロカモメ成鳥冬羽/オオセグロカモメ第1回冬羽/タイミルセグロセグロカモメ幼羽
  
■セグロカモメ,オオセグロカモメ,ウミネコの混群/セグロカモメ成鳥冬羽/オオセグロカモメ第1回冬羽
  
■タイミルセグロカモメ成鳥冬羽/セグロカモメ成鳥冬羽
  
■タイミルセグロカモメ成鳥冬羽個体/タイミルセグロカモメ成鳥冬羽(別個体)とセグロカモメ成鳥冬羽。最初のタイミルセグロカモメと後のそれとでは,前者は後者ほど背の色が濃くない。ただし後者もウミネコほど濃くはない。足の色も2個体で若干違う。
  
■オオセグロカモメ幼羽。2個体とも。


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