旧制中学時代の友人に誘われて「俺は君のためにこそ死にに行く」
という戦争末期の特攻隊員の生き様、死に様を描いた映画を一昨日
試写会で見た。僕は本当のことを言うと戦場シーンが嫌いなので友
人の誘いにリラクタントだったが、見た後の感想は”グッド”、映画
会社のアンケートにも85点をつけた。
僕らの世代は戦争体験が当時の年齢によって違う。従軍世代も戦地に
よって戦争感が違うようにだ。この映画の総指揮を取った石原慎太郎
や主演の岸恵子は、いわゆる集団疎開児童、敗戦時中学1年生だから
戦争には組み込まれていない。そういうわけか彼らには戦争の過酷さ
についての認識があまい。
映画の宣伝ビラを見て石原慎太郎・総指揮監督と知り、彼の戦争認識
が反映している、のではないかと恐れた。が、それは杞憂でさすが芥川
作家である。きちんとあの時代を総括し、当時の日本人の心を描いてい
た。岸恵子も少女時代の体験を見事に演技に反映し好演である。
僕らは戦争末期、敵の上陸作戦に備え、利根川運河の拡幅工事に学徒
動員され、特攻隊員と同じような生活をしていた。敵の艦載機の機銃
掃射に逃げまどった。多分、戦争があと1年続いていたら、僕らは特攻
隊員と同じ運命”見事に”国のため散華していたかもしれない。
僕は戦場シーンにアレルギーである。この映画にも映画の体質上,戦闘
場面はある。しかし、それ以上に製作側に観衆に何を伝えたいのかーそ
のメッセージがある。僕は戦争を知らない世代に、ぜひ、このメッセージ
をくみ取ってもらいたい
という戦争末期の特攻隊員の生き様、死に様を描いた映画を一昨日
試写会で見た。僕は本当のことを言うと戦場シーンが嫌いなので友
人の誘いにリラクタントだったが、見た後の感想は”グッド”、映画
会社のアンケートにも85点をつけた。
僕らの世代は戦争体験が当時の年齢によって違う。従軍世代も戦地に
よって戦争感が違うようにだ。この映画の総指揮を取った石原慎太郎
や主演の岸恵子は、いわゆる集団疎開児童、敗戦時中学1年生だから
戦争には組み込まれていない。そういうわけか彼らには戦争の過酷さ
についての認識があまい。
映画の宣伝ビラを見て石原慎太郎・総指揮監督と知り、彼の戦争認識
が反映している、のではないかと恐れた。が、それは杞憂でさすが芥川
作家である。きちんとあの時代を総括し、当時の日本人の心を描いてい
た。岸恵子も少女時代の体験を見事に演技に反映し好演である。
僕らは戦争末期、敵の上陸作戦に備え、利根川運河の拡幅工事に学徒
動員され、特攻隊員と同じような生活をしていた。敵の艦載機の機銃
掃射に逃げまどった。多分、戦争があと1年続いていたら、僕らは特攻
隊員と同じ運命”見事に”国のため散華していたかもしれない。
僕は戦場シーンにアレルギーである。この映画にも映画の体質上,戦闘
場面はある。しかし、それ以上に製作側に観衆に何を伝えたいのかーそ
のメッセージがある。僕は戦争を知らない世代に、ぜひ、このメッセージ
をくみ取ってもらいたい