「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

花まつり 仏教 商業主義

2007-04-09 07:02:18 | Weblog
きのう4月8日はお釈迦様の誕生日,花まつりであった。東京・麻布十番
商店街が地元の仏教会と協賛で、稚児行列をしていた。明治時代からの
古い盛り場だが、戦後一時地盤沈下していた。それが数年前、二つの地
下鉄線の開通によって昔の繁栄を取り戻した。

商店街の近くには外国の大使館があり、稚児行列には外国の子供も嬉
々と参加していたのが、なにかものすごく新鮮であった。家の近くのお寺
は、なぜか例年とちがい前日に花まつりをしていた。国の祭日が”ハッピー
・マンでィ”で固定されなくなったためか、昔からの行事も休日に移行する
ケースが増えてきた。善光寺の門前町では5月の”ゴールデン・ウィーク”
に花まつりをするそうだ。

日本人の大半は仏教徒である。熱心かどうかは別にして葬儀だけは佛式
でやる家庭が多い。それなのにキリスト教の行事ークリスマス、復活祭、バ
レンタインなどなどーが大好きだ。そして商業主義に踊らされている。一方、
仏教はどうなのか?昔からある、花まつりのような行事さえ一般社会から
遊離している。

麻布十番の稚児行列は参加希望の子供が多く.事前に早々と締切ったと聞く。
商店街が上手にこの昔からの行事を利用した。冗談だが”甘茶にかっぽれ”と
いう話もある。甘茶とは花まつりのときお寺さんが甘露にかわって信者にご
馳走したノン・アルコールの飲料だ。健康志向、布教をかねてお寺さんでお
売りになったらどうですかー。