「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

新しい政治の波に期待

2007-04-24 05:55:54 | Weblog
今回の沖縄参院補選と長崎市長選で僕は僕なりに新しい世代の
選挙に対する新しい感覚を見てとった。僕はこの新しい感覚、新
しい波に期待し次世代がこれを大事にしてもらいたいと祈る。

ふつう新聞の当選写真というと、当選者を中にした万歳の集合写真
が多いが、4月30日の「産経新聞」の1面の写真は、ちょっと変
わっていた。沖縄補選で当選した島尻安伊子さん(42) と末娘の写真
である。島尻さんはお祝いの花束を手にニコニコしているのに、末娘
は恥ずかしそうに手を口にしている。島尻さんは三男一女の母親、し
かも沖縄でいう”大和嫁”である。フランス大統領選で決戦投票へ持
ちこんだセゴレーヌ・ロワイヤルさんも四児の母親で、旧海外領土の
生れである。なにか経歴が似通っている。

長崎市長選に当選した田上富久氏(50)の場合も稀有なケースだ。選挙
直前に伊藤一長前市長がヤクザの凶弾に倒れ,急きょ立候補された。し
かも前市長の娘婿が涙の立候補されている中での決意である。浪花節
的世代の僕らの中には、田上氏に反発を感じ、娘婿氏の当選を信じてい
た者が多かった。

しかし、長崎市民は政治は政治と割り切り、行政経験のある田上氏を
選んだ。島尻さん42歳、田上氏50歳、二人とも戦後のよい意味での民主
主義で育ってきた世代である。二人を選んだ有権者も若い世代が多いと
思う。古い世襲的な陋習にとらわれず、男女同権のなかでの政治を願う、