「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

      元公安調査庁長官の祖国愛

2007-06-15 04:58:12 | Weblog
昨夕、わが家のある静かな住宅街を街宣車がボリューム一杯にして
通っていった。朝鮮総連の土地・住居譲渡をめぐる取引で家宅捜索
を受けた元公安調査庁長官宅への抗議デモだ。

この取引の受け手が元公安調査庁長官と知り、誰もが”まさか”"なん
で””そんな馬鹿な”と思った。拉致を調査する側の役所の長だった人
間が、いくら退職したといえ、拉致捜査に非協力の総連へ救いの手を
差し伸べる挙に出るとは、とても常識では考えられないからだ。

まだ真相は判らないが、元長官や総連の代理人で、やはり特捜部から
任意の事情調査を受けた元日弁連会長の発言などから、背景らしきも
のが浮かんできた。二人とも多少ニューアンスは違うが、総連を北朝鮮
の外交機関的なものとみなし、これが解体されたら在日朝鮮人が困ると
いう理由からのようである。元長官は”終戦後、中国から引揚げてきた
体験から(在日)の祖国を思う気持ちはよく解る”と発言している。
しかし、同じように北朝鮮に拉致されたまま消息のわからない人たちの
祖国を思う気持はどうなのかー。理解しているのかー。

二人は司法修習生同期というが、気になるのは元日弁連会長の日頃の
言動だ。彼は「日の丸・君が代」の”強制”に反対している。「従軍慰安
婦」問題など戦時中の問題について偏った自虐発言が多い。総連の代理
人なのもその延長線上のように僕にはみえる。

国をあげて拉致問題の解決に取り組んでいるのに、二人の取った措置は
僕には解らない。元長官への抗議行動は、手段は別としてじゅうぶん理
解出来る。