「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

      落ちた「北海道産」ブランド

2007-06-24 04:50:04 | Weblog
「北海道産」は食の安全を保障するクリーンなイメージがあったが
今回のミート食品会社のインチキで信用できなくなった。豚肉を混
ぜたひき肉を「牛ミンチ」としたり、期限切れの他社の食品を詰め変
え、さらには外国産の鶏肉を国産として学校給食業者に出荷したり
していた。”中国食品”と同じかそれ以下だ。
 
僕は”愛の国から幸せ”の頃、北海道で約10年仕事をした。広い大
地、緑の地平線、知床の青い海ーここで獲れる農畜産物は、たしか
にクリーンでおいしく新鮮だった。ところが、2000年の雪印乳業の食
中毒、同02年の雪印食品の牛肉偽装事件で「北海道産」のイメージ
に疑問符が打たれ、そして今回の事件である。「北海道産」はプラス
からマイナスイメージになった。

北海道方言に”いいふりこき”という言葉がある。標準語でいえば見
得っぱり、実力がないのに格好だけつけて実力以上のふりをしたりす
る事である。今回のミート会社の言動をみて、僕はふと、この言葉を
思いだした。

夕張市の財政破綻も元はといえば”いいふりこき”からである。市当局
者が見栄をはり、採算も考えずに格好づけしたからだ。来年のサミット
会場も”いいふりこき”の産物だといわれている。北海道庁は最初は、
開催に乗気ではなかと聞いているが、開催に決まった。開催に決まった
以上、ぜひ成功させてもらいたい。”いいふりこき”にならないで、是非
実力相応、地道にお願いしたい。