「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

      メタポ予防は後期高齢者には必要ないのか

2008-04-01 05:59:03 | Weblog
馬齢を重ねると、どうも僻みっぽくなるのかもしれない。今日から医療制度が"改悪”
されて高齢者いじめが始まった。その一つがメタポ健診だ。なぜかメタポ健康診断は
対象が40歳から74歳まで、75歳以上の後期高齢者は除外されている。厚生労働省
の関係者は、人間74歳を過ぎると、身体が変化し、メタポにかからないとでも思って
いるのであろうか。それとも75歳を過ぎた老いぼれは勝手にメタポになれ、とでも思
っているのだろうか。

人間はいくつになっても健康に留意し、病気にならないよう気を配るものだ。僕は4年前、
不養生から糖尿予備軍と診断され、以来、メタポにならないよう注意している。ところが、
今回の健診は"現役”だけで、しかも全国の政令都市の中には健診が無料だという。
結構な話で大賛成で、ケチをつけるわけではない。しかし、後期高齢者とて同じ人間で
ある。昨年秋、僕はメタポ予防に血液検査を病院でしたが、診療総点数が1202点で、
患者の負担金(3割)3600円も取られた。

4月1日から後期高齢者には、特別な後期高齢者用健康保険証が交付された。僕の場
合は説明もなく一方的に"お前は現役なみの収入がある”と判断され、患者負担が3割
である。カネをとる時には"現役なみ”で、メタポ健診では"現役外”。どうも厚労省の考え
方には"後期高齢者は早く死ね”という「姥捨て山」哲学が流れているように見えてなら
ない。