「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

        ”してやられた” 靖国神社

2008-04-14 07:00:14 | Weblog
日本各地で上映辞退が出ている映画「靖国YASUKUNI」の監督、制作会社に
対して、靖国神社が映像削除を求める通知を出したと、同神社のHPが次のよ
うに明らかにした。「映画は(神社)境内での撮影手続を遵守していない。内容
も事実を誤認させる」。4月2日の小ブログ「映画YASUKUNI」は神社側に責任」
の中で、すでにこんな映画を神域で作らせた神社側を批判したが、HPによると
やはり中国側の"陰謀”にしてやられていたのだ。

僕はこの映画を見ていないし、見ようとも思わない。僅か在日十数年の中国人
が"靖国の心”を理解できるわけはないし、他人の国の問題に”内政干渉”する
中国が製作にコミットしている。靖国神社は映画製作の申し出があったとき、な
ぜ断らなかったのか。撮影許可を与えておいて、今さら映像削除を求めても、そ
れは"後の祭り”というものだ。

映画に出演した高知の老刀匠が、自分が考えていた出演意図と違うと監督との
間でトラブルが起きているようだ。僕はこのやりとりを知り、老刀匠には大変失礼
だが、社会に横行している"振り込め”サギの犠牲者を想起した。

日本人全体がおかしくなっている。マスコミまでが上映を辞退をした映画館を批判
し”表現の自由の侵害”だと合唱している。しかし、靖国神社には国のために命を
おとされた247万余の英霊が祀られている。戦争を体験している一人として、とて
神社側もいうような事実誤認を招くような映画など見る気持ちにはならないし、上
映を辞退した映画館に拍手を送りたい。靖国神社も英霊に応えて、おさおさ騙され
ないよう注意してもらいたいものだ。