きのう徳川将軍家の墓所がある東京・芝の増上寺で催された浄土宗宗祖、法然上人
の「御忌大会」(ぎょきたいえ)に参席した。「御忌大会」は法然上人が亡くなられた命
日を偲んで毎年櫻の頃に行われる浄土宗の大祭である。今年はわが家の菩提寺、浅
草・源空寺の住職が祭りの唱導師を勤められた。大門から三解脱門を通り大殿まで繰
り拡げられた"お練り”や"稚児行列”は桜吹雪の中、さながら一幅の江戸絵巻をみる華
やかさであった。
東京生れの東京育ち、三代続く家系だが、この歳になって初めて、この絵巻を目にした。
大殿での法要も絢爛だった。色とりどりの仏衣をまとった百人をこす僧侶の読経の声と
鉦や太鼓が響く伽藍の中で散華が舞う。仏教文化の粋である。千人の善男善女に混じ
って僕も初めてつけた葵の紋入りの袈裟をかけ「南無阿弥陀仏」を唱えた。
同じ仏教でもチベットでは、共産中国の弾圧で、生き仏のダライラマが国外へ逃れて伝
統文化が破壊の危機にある。幸いにもわが国は他国からの侵略からまぬかれかれ千
数百年の伝統文化がこうして守られている。戦争中の空襲で増上寺の大半は破壊され、
多分「御忌大会」どころではなかったであろう。花吹雪の下で、この伝統の華やかな大法
会を観ることが出来、改めて平和の幸せを噛みしめた。そして遠くチベットの悲劇に思い
をはせ、一日も早く共産中国が侵略から手を引くように祈った。
「御忌大会」はきょうも増上寺で催される。
の「御忌大会」(ぎょきたいえ)に参席した。「御忌大会」は法然上人が亡くなられた命
日を偲んで毎年櫻の頃に行われる浄土宗の大祭である。今年はわが家の菩提寺、浅
草・源空寺の住職が祭りの唱導師を勤められた。大門から三解脱門を通り大殿まで繰
り拡げられた"お練り”や"稚児行列”は桜吹雪の中、さながら一幅の江戸絵巻をみる華
やかさであった。
東京生れの東京育ち、三代続く家系だが、この歳になって初めて、この絵巻を目にした。
大殿での法要も絢爛だった。色とりどりの仏衣をまとった百人をこす僧侶の読経の声と
鉦や太鼓が響く伽藍の中で散華が舞う。仏教文化の粋である。千人の善男善女に混じ
って僕も初めてつけた葵の紋入りの袈裟をかけ「南無阿弥陀仏」を唱えた。
同じ仏教でもチベットでは、共産中国の弾圧で、生き仏のダライラマが国外へ逃れて伝
統文化が破壊の危機にある。幸いにもわが国は他国からの侵略からまぬかれかれ千
数百年の伝統文化がこうして守られている。戦争中の空襲で増上寺の大半は破壊され、
多分「御忌大会」どころではなかったであろう。花吹雪の下で、この伝統の華やかな大法
会を観ることが出来、改めて平和の幸せを噛みしめた。そして遠くチベットの悲劇に思い
をはせ、一日も早く共産中国が侵略から手を引くように祈った。
「御忌大会」はきょうも増上寺で催される。