「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

           外国人への生活保護

2009-03-11 06:16:55 | Weblog
急速な景気の悪化で全国的に生活保護申請が増えている。1月の保護世帯は116万
世帯を超え、昨年12月に比べ8700世帯も増加したという。これは過去で最も多い。そ
れだけ経済情勢がきびしく、そのしわ寄せが"弱者”にきているわけだが、注目される
のは外国人からの申請も増えているとのことだ。

僕は生活保護というのは、日本国籍の世帯だけだと思っていた。ところが、もう10年も
前のことだが、知り合いの戦後スマトラに残留し、インドネシア国籍をとった元日本兵が
事情があって日本に帰ったが、困窮で生活保護を受けているという話を聞いた。その時
僕は日本という国は本当にやさしい国だと思った。

生活保護を受けている外国人が全国に何人いるのか知らない。またどのような基準で与
えているのかも知らない。また全国的な統一基準があるのかも知らない。僕は外国人の
生活保護申請が増えていると聞き、今、問題になっているフィリッピン人一家の不法滞在
を想起した。

もちろん僕は人道的には一家に同情しているが、法は法である。退去処分に従わない者に
対して、仮放免の期限を小刻みに延ばしているのは、かえって一家に対して不幸である。
問題は、一家の15年間にわたる不法滞在を大目にみてきたことである。

生活保護の問題もそうだ。外国人への安易な同情から基準のないまま与えれば、外国人
自身も不幸だし、わが国のためにもよくない。日本国内には自国の国民を保護すための大
使館や総領事館がある。若干、事情が違うが変な同情は禁物である。