「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

       地方教委のパーフォーマンスの弊害

2009-03-27 07:26:14 | Weblog
全国公立校で唯一つ「全国学力テスト」をボイコットしていた愛知県犬山市教委が
今年から参加することが決まった。この変な独善的な教育委員会について、小ブ
ログは,過去何回も不参加の弊害を訴えてきたが、犬山市民ではないが、日本国
民の1人としてほっとした。

僕の持論は、犬山市教委のような地方教委が、あまり国の教育行政に反したり、
めだつパーフォーマンスはすべきでは、ないということだ。犬山市教委の教育長の
考え方は、僕に言わせれば、かっての日教組的偏向である。これでは地元の行
政が口を挟むのは当然である。これで良識ある市民も安堵したことであろう。

犬山市教委と事情は違うが、東京品川区教委もめだつことが好きである。朝日新
聞首都圏版が26日一面トップで伝えていたが、近く品川教委は区内で幼稚園児、
保育園児を対象とした小学校との一貫教育を実施する方針だという。この区では
先年、小中一貫校を区内に作った。その教育的成果は知らないが、明治以来、わ
が国の誇りであった学校と地域社会との絆をゆるめてしまった。

品川区教委の今回の改革の趣旨は、小学校入学前に幼稚園や保育園児に簡単な
読み書きや計算などを統一的に教育、一方ではいわゆる「小一プロブレム」という
新入学生徒の”わがまま行動”の抑止に役立てようというものらしい。これは文科省
の認可をえての改革なのだろうかー。

変なたとえで恐縮だが、新薬認可の場合、厚労省が事前に慎重な準備をしている。
幼稚園児、保育園児といえば無垢に近い。一地方の教委の問題でよいのだろうか。