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「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

プーチンの本心 ”食い逃げ”御用心

2017-06-03 06:02:49 | 2012・1・1
”北方四島が日本の主権下になれば、米国の基地が置かれる”とプーチンが変な理屈をつけてきた。所詮、彼には四島を日本に返還する気持ちはほんのカケラもないのである。これはつい先日、サンクトぺテルブルグであった、世界主要通信社代表者会談の席上でのプーチン大統領の発言である。プーチンは一か月ほど前の大型連休にモスクワを訪れた安倍総理に対しては、顔に笑みを浮かべ「日露間の共同経済活動」について握手を交わしていた。

北方領土、四島返還を目指す両国間の平和条約締結については、昭和31年(1956年)の日ソ(当時)共同宣言で、条約締結後は四島の内、歯舞、色丹については、日本に返還される、とはっきり明言されている。在日米軍基地の問題は昭和35年1月の「日米地位協定」で決めらえたもので、日露間の問題ではない。

安倍総理は昨年12月、プーチン大統領を故郷の長門に招き大歓迎し、さらに今年の大型連休にもモスクワへ足を運び、プーチンと”17回目”の話し合いをしている。安倍総理は。自分たちの世代で、懸案の問題を解決したいと抱負を述べている。日本人の誰でもが解決を望んでいる問題である。しかし、プーチンには、日ソ共同宣言を遵守して、四島を返還する気持ちはない。元島民の航空機による墓参とか「共同経済活動」だけである。言葉は悪いが、ロシアの”食い逃げ”がありありだ。

一昨年暮の日韓間の慰安婦をめぐる”最終的、不可逆的”条約といい、安倍内閣の外交交渉は美辞麗句で歌い上げているが、何か今一つ心もとない。したたかなプーチンに引きずりまわされないようご用心。