「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

安倍内閣のガバナンスの欠如と人気

2017-06-22 05:18:27 | 2012・1・1
文科省という役所は、いったいどうなっているのかー。安倍総理の”腹心の友”が経営する加計学園の獣医学部設置をめぐって、総理の関与を匂わす文書がありながら、文科省は最初は存在を否定し、怪文書だと言いながら、松野博一大臣は、再調査したら”総理のご意向”と書いた新しい文書が14もあったと発表した。そこまでは、まず許すとしても、今度さらに「萩生田光一官房副長官のご発言」が見つかったという。そして、おまけがつくのは、松野大臣が、この文書をは公表したことで、萩生田副長官に謝罪したといのである。安倍内閣の統制ガバナンスは欠如しているとしか言えない。

先日、僕は安倍総理の国会閉幕に当たっての記者会見をテレビで見たが、国会が加計問題で混乱し建設的でなかったと反省していた。しかし、国民への陳謝の弁はなかった。でも国民の目から見れば総理の身辺には「森友学園」から始まって何か疑わせるものを感じさせる。総理は自民党内での会合で「築城三年、落城一年」と党内の志気を高め「信なければ立たず」と小泉元総理の座右の銘を引用されていたが、何か絵空事の言に映ってきた。6月のマスコミの世論調査によれば、安倍内閣の支持率は一番高い読売新聞緒49%から最も低い毎日新聞の36%まですべて50%を切っている。毎日新聞に至っては支持率と不支持率が逆転している。

新聞の社会面の片隅に松友学園の籠池泰典前理事長が安倍総理の私邸を訪ね、大阪地検のよる家宅捜索にについて抗議をしたようである。国会閉会を待ったかのような捜索は、とかく判官びいきになりがちな国民感情にどう映るだろうか。野党は、この問題について臨時国会の開催を求めてる。7月2日の都議会議員選挙の結果次第だが、安倍内閣の支持率の低下は一過性ではないようだ。