「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

ロンドン橋のテロと不寝番の警備

2017-06-05 06:13:12 | 2012・1・1
ロンドンの中心街を流れるテームズ川にかかるロンドン橋とその近くのマーケットで週末の土曜日の夜、イスラム過激派によるテロが発生、7人が殺され48人が負傷した。最近、英国ではマンチェスターでもISに同情的なリビア人のテロで25人が犠牲になったテロが発生したばかりである。

ロンドン橋と聞いて僕は日本でもよく歌われている童謡「ロンドン橋」を思い起こした。戦争中、英語は敵性語と軽視されていた時代に育った僕だが何故か「London Bridge」を英語で歌える。
♯  London Bridge is falling down, falling down
falling down London Bridge is falling down ,My fair lady 
(ロンドン橋落ちる 落ちる 落ちる ロンドン橋  落ちる マイ フェア レデイ)  
恐らく、戦争直後の英語ブーム時代、どこかで教わったのだろう。

平成2年(1990年)息子がロンドンに在勤、テームズ川の上流に住んでいた時、この歌の歌詞全文を調べた。10番まであって、橋が木や泥、モルタルや銅など、どんな材料を使っても流されてしまう歴史を歌い、最後に仕方がないから”set a man watch all night"(不審番の夜警を置こう)でしめている。

息子の家はテームズ川の上流で川幅も狭く、護岸も整備されていなかった。おそらくシェクスピア時代のロンドン橋も木と泥で造られていたのだろう。流失されないために不寝番の夜警が必要であった。今は橋自体は堅固に出来ているが、昔はあったのかどうか知らないが、テロの警備のために警察が寝ずの警備をしている。時の川の流れを感ずる。