「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

反省の安倍総理と謝罪する小池知事

2017-06-17 05:35:12 | 2012・1・1
毎週金曜日の午後、東京では知事の記者会見があり、ローカル.テレビ局のMXがナマ中継する。石原慎太郎知事時代より、下手なワイドショー番組より面白いので見ているが、昨日は同じ時間帯で、NHKが「加計文書」問題の事実上の”幕引き”ともいえる国会(参院予算委員会)中継しており、僕はチャネルを変え変え、対応に忙しかった。

結論から言って、国会での安倍総理の答弁は政治家としては合格点なのかもしれないが、誠実さに欠けている。総理はこれだけ国中を騒がせている問題について”真摯に率直に反省している”とはいったが、謝罪はしていない。僕も総理が直接関与したとは、思わないが、取り巻き連中が総理を”忖度”してチョロチョロしたのは文科省文書ではっきりしている。それなのに、一時は文科省文書は、存在しない怪文書だとしながら結局、再調査して存在を認めている。これは誰がみても政府が「テロ準備罪法」の国会通過をねらった時間稼ぎであたわけだ。

小池都知事は、今日築地市場を訪れ、市場関係者と会い、市場問題の混乱について謝罪する。昨年11月、豊洲への市場移転が延期されて以来、知事としては解決への”ロードマップ”に従って政策を進めているが、関係者が延期によって迷惑を受けているのも事実だ、来月の都議選を前にしての知事のデモンストレーションでもあるが、好感は持てる。

「加計文書」の政府の対応をみていると、あまりにも”見え見え”で、国民を愚弄している。文書にある”総理のご意向”的な表現はどこの社界にもあることだ。総理の直接関与はなくとも、なんらかな形で総理は国民に謝罪すべきだ。”過ちは改ムるに憚ることなかれ””過ちは好む所にあり”という格言もある。