「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

小池百合子氏の二足のわらじ 二兎を追う者は

2017-10-07 06:10:18 | 2012・1・1
公明党の山口那津男代表が昨日記者会見で小池百合子氏について”二足のわらじをはくのは並大抵ではない”と、批判とも同情ともつかない言葉で言っていた。確かに、昨日一日の小池氏は、国政政党希望の党の代表として選挙公約を発表、同時に都知事として定例の記者会見にも臨んでいる。週末に早々と公用車で別荘に行き温泉につかっていた前任者とは違う。

ネットの「日本語俗語辞典」によると、二足のわらじとは”江戸時代、博打打ちが、十手を預かる捕使をしていた故事から同一の人間が異なる仕事をする意で、どちらかといえば、あまり好い意味には使われていない。「慣用句ことわざ辞典」(三省堂)には、その例の一つとして、警察官が麻薬の密売をすることをあげている。

都知事に就任して以来の小池氏の言動を見ていると、絶えず何かしていないではいられない。精神的に高揚状態にある人のように僕には思われる。もしかすると、小池氏は、二足どころか三足も四足も履ける方かもしれない。しかし、ローマの古い諺には”二兎を追う者は一兎をも得ず”といのがある。”同時に異なった二つのことをしよう欲張っても、どちらもうまくいかない”(前記慣用句ことわざ事典)

国民が今、一番望んでいるのは何か。希望はむろんだが、それよりも当面の生活の安定であり、それには、それを支える長期政権である。小池氏には期待する面もあるが、数合わせの民進党との合流は頂けない。二兎は追わないほうがよい。