「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

国政選挙 学徒出陣と反戦デモを想う

2017-10-22 04:54:12 | 2012・1・1
NHKラジオの「今日はなんの日」によると、3月21日は1943年(昭和18年)明治神宮外苑競技場で学徒出陣壮行会のあった日であった。当時中学生であった僕は、雨の中を校旗を先頭に軍歌「抜刀隊」の勇ましいメロディにのって行進する、当時のニュース映画が今でも脳裏にある。一方、1969年(昭和44年)のこの日には、新宿駅を中心に全学連新左翼などによってベトナム反戦集会が全国で起き、電車がとまるなど大騒ぎになった日でもあった。

今日は今後の国政を問う、衆院選挙の投票日である。残念ながら台風の襲来で、全国的に雨であり、投票率の低下が心配される。老輩の僕は悪天候を予想して自民党に一票を投じてきた。安保法案の改正や憲法改正は戦争への道と、野党は叫ぶが日本人の叡智を信じたい。学徒出陣による戦争の悲劇や、反戦デモのむなしさを体験してきた世代である。とても国益より私益を考えて離合集散する党には投票できない。老輩の僕には共産党の火炎びん戦術が忘れられない。

昨年の選挙法改正で選挙権が20歳から18歳に引き下げれてから初めての衆院選挙だが、ネット情報では棄権者や白紙投票が多いという。確かに、誰が見ても安倍内閣の「森友」「加計」問題の処理はおかしい。僕もこの点では自民党に投票したくないのだが、次善の策である。野党が余にもお粗末すぎる。安倍総理は勝利しても奢ることなく、自戒して国難に対処してもらいたい。学徒出陣だけはもうこりごりである。