「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

駅前広場でお祈りしていたイスラム教徒

2017-10-14 04:56:56 | 2012・1・1
郵便を出しに昨日、ポストのある駅前広場へ出かけたら、隅の一角のベンチに腰かけて中年すぎのイスラム教徒の男性がお祈りしていた。民族衣装を身につけ、メッカ巡礼を示す白いハジ帽をかぶって一心不乱、僕の存在など一向に気にしていない様子である。最近、東京でもイスラム教徒が増えてきているとは聞いているが、白昼、街中でお祈り姿を見かけたのは初めてである。

法務省から昨年末現在の在留外国人の数が発表になったが、238万人と過去最高である。名古屋市の人口(229万人)を超す外国人が日本に在留していると知り改めて驚いた。国別の内訳をみると、中国人69万人、韓国人45万人、フィリピン人25万人で、この上位3国だけで半分以上を占めているが、一方、ベトナム、ネパールのほか、バングラディシュ、パキスタンといった、これまで数の少なかった国からの滞在もめだつ。

こういった新規アジア諸国からの人々の来日に伴い、イスラム教徒も増加、推定では15万人が在留しているという。たまたまYAHOOニュースのネットで「モスクに生きるイスラム教徒」を見たが、最近の在日イスラム教徒の日本での生活がモスクを通じて写真で紹介されていて興味深かった。

モスクといえば、戦前、日本国内には代々木(東京)、神戸、名古屋の3か所しかなかったが、今は全国で100か所近くあるらしい。このほか、最近はJR東京駅構内や大型量販店などにも、日常的にイスラム教徒が祈りを捧げる便宜をはかって祈祷室も設けられている。30年ほど前、イランから大挙して不法入国者が来日、代々木公園にたむろしていた時代が想起され,時代の推移を感じる。