ああ、これがヴェルディなどクラシックの音楽だったら・・・こんなに苦労して書くこともないのに・・・。
でも、せっかく参加してきたのですからメモをもとに書いてみます。至らないところはお許しください。
前日は西田昌司氏の会でした。
西田先生とは直接お話していないが、西田議員と親しいご年配のご夫婦と隣になり、西田議員がそのご夫婦に「もうグチャグチャ!」
と言うのを小耳にはさんでしまった・・・。
このご夫婦は以前も何度もお会いしたこともあり、70代でお元気、私のことを「娘のように思う」と仰ってとても優しい。
「私は旧たち日系なんですよ」と言うと平沼・中山・三宅の各先生方を誉め、「西村眞悟さんは一言多いけど、気がスカッとする」と
笑って仰いました。
帰りの地下鉄も途中までご一緒しました。
翌日がこの「グローバル新自由主義を超えて」、朝10時から。何かあってはいけないと8時過ぎに「ロッジ」を出発。
「ロッジ」で教えられた近道というのを歩いているのになかなか着かない。
1時間以上歩いたのです。あとで思うと逆方向に歩いていた、実際は10分もかからないのに。
(前日、地下鉄の京都駅から「国際会議場」まで約20分乗って、長い長い通路を経て外に出ました。
暗くて景色がわからないし大変な田舎で、川をわたり、目の前には山が・・・。
宿泊は「国際会議場」の裏にある「ロッジ」で、費用も安く、お部屋も広々していて清潔なのですが、パソコンがつながらず
ケーブルもなく、テレビはあるのにつけることもできず、ラジオもなく・・・。
夜は本を読みながら眠ってしまいました。)
会場に行くのに比叡のふもとで誰も歩いていない、本来なら田園生活を謳歌したいのですが、美しい景色や澄んだ空気も
無事に会場に行けるのか、不安でたまらない気持ちでした。(後でもっと近いことを知ったのは帰る日の朝でした。)
藤井聡先生が(司会と講演の両方でした)ゆっくりとお話されました。
「トータリズム(全体主義)としてのグローバリズム」というタイトルで、グローバル主義の起源や政治哲学者のハンナ・アーレントの話、
イタリアのファシズム、ドイツのナチズム、ソ連のスターリン体制の基本的な特徴、
ご都合主義的な理屈が捏造、プロパガンダに活用され、論理的・倫理的な一貫性がない、人々は思考停止、必然的に凡庸な人が出てくる。
しかし凡庸な人の中にメチャクチャ頭のいい人がでてくる。悪の凡庸。(ヒトラーのナチズムなど「我々はアーリア人の~」など)
現代のグローバリズムにおける全体主義
1パーセントの「勝利集団」が互いに委託した社会・・・その壊滅には外部圧力が必要(伝統文化・家族のきづな・国家が必要である)
グローバリズムは「国境を無視」
そのために経済の不安定化・格差の拡大と固定・危機のグローバル化・金銭の影響力増進とそれ以外の価値の衰退
民主主義の衰退・国民国家の解体、文化・美徳・伝統・倫理の蒸発(文化文明の低俗化)
柴山先生のは大きな掲示板で表やグラフを示されたが、電光掲示板は目が疲れて長時間見ることが苦痛。
トッド先生は家族のありかたや識字教育で変わってきた欧州をお話されたが、美しいフランス語で話され、なのに、イヤホンの日本語で
聴く通訳が咳払いや最後まで訳していないことも多く、これも動画があればいいのだけれど、私は本を買ったので、敬愛する佐伯啓思先生との
対談を興味深く読んだ。
その後、質疑応答があり、中野先生が「官僚は私の言うことを黙ってきけばいいのだけれど(笑)、トッド先生と話したが、今はアメリカでも
新自由主義に懐疑を持ち出した。日本でも小泉政権の時のような熱狂的なグローバル主義の支持はない。
時間が必要だがそれまで日本が持つかどうか・・・漠然と心配している」
藤井先生は「バカになると思考停止、ソクラテスもバカ問題に殺された。
トッド先生は「フランスは独立自立を失っている。財務大臣はドイツの言うことを聴いている有様だ。フランスは自国の通貨を使えなくなった。フランスの大統領はドイツの副首相のようになっている。
ハジュン・チャン先生は外圧に従わざるを得ない現状、また社会保障制度の破壊と公共サービスの民営化なども問題に。
政府の外からの声を出すこと、日本は自国の政府が民意を言わねばならない。
藤井先生が言われたこと。
グローバリズムで世界が共倒れになる。
お金でカタをつけようとする社会が広がる。
お金では換算されない「安全保障」が崩壊する。・・・わたしたちがひとつひとつ解決していくしかない。
中野先生が言われたことで印象的だったのは「エリートの劣化」「統治者は責任をとらず、自己責任というので一般庶民が批判
しにくくなった」「日本は緊縮財政と新自由主義を推進して、過去の大恐慌になるに至った歴史を学ぼうとしない」
「オバマをはじめ優秀な統治者がいない、ひとり怖いのがいた、プーチンだ」など。
いろいろ小さな手帳のメモを見ながら書いたが、走り書きがひどくて十分に判読できないところもあり、十分ではない。
youtubeで聴くにはまた一日かかるし、私が買ってきて読んでいる「まともな日本再生会議」(今の日本に必要なのは『真っ当な議論と真っ当な政策、グローバリズムと新自由主義はいらない)ということ。TPPなど害でしかない。
夜は「懇親会」に出席、三橋先生や中野先生、そしておもいきってトッド先生に話しかけました。ドキドキ・・・。
藤井先生はここでも司会、大忙しでした。海外からの先生方の挨拶も通訳「毎度おおきに、と言われています」なんて爆笑。
もっと長くご挨拶されていたのに。
・・・これは懇親会の会場、国際会議場内の食堂です。(国際会議場のサイトの写真)