その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

ミュンヘン アルテ・ピナコテーク (alte-pinakothek)

2010-04-04 06:07:36 | 旅行 海外
 ※先週のミュンヘンの続きをあともう少し。

 ミュンヘンの美術館アルテ・ピナコテーク。日本ではそれほど名が売れていない美術館だと思うのですが、予想以上にとっても良かったです。お奨めです。(美術館のHPはこちら→)

 アルテ・ビナコテークは、15世紀から18世紀のヨーロッパ絵画を集めた美術館です。隣に、ノイエ・ピナコテークという19世紀から20世紀初頭のヨーロッパ美術館、近くにモダン・ビナコテークという近代美術館があります。欧州に来る前は、絵画といえば19世紀以降の近代絵画しから興味がなかったのですが、こちらでいろんな絵を目にして、最近は結構19世紀以前のものも好きになったのは収穫です。

 周囲が美術館エリアで、公園もあり、とても静かで落ち着いた環境にあります。ちょっと、普通の美術館と違って、入り口が分かりにくいです。門が閉じられていて、これが入り口かどうかも分からない。かろうじて、のぼりを発見したので、ここかと思い、恐る恐るドアを押してみたら、そこが入り口でした。


 中はとても広いです。写真は切符売り場のホールから2階の展示場に上がる階段です。長い~。


 コレクションは、ドイツ絵画、イタリア絵画、オランダ絵画、フランドル絵画、スペイン絵画、フランス絵画と国ごとにエリアが分けられて展示されています。正直、さほど期待は大きくなかったので、そのコレクションの質と量のすごさに驚きました。

 個人的に気に入ったのは・・・

ブリューゲルの「婚礼の踊り」 (猥雑ですよね~)


 アルトドルファー「イッソスの戦い」(絵筆の細やかさ、絵のスケールに圧倒されます。アレクサンドロス大王を探せ!)


エル・グレコ「聖衣剥奪」(怖い~) 


デューラー「四人の使途」 (無言の迫力が・・・)


 入館したのが2時過ぎ、普通のペースで一通り見て、丸2時間はかかりました。できればもう一つのノイエ・ピナコデークの方も行きたかったけど、それをすると、夜のオペラで熟睡確実なので、今回はこの美術館のみにとどめました。

 いや~。ホンと、お奨めですよ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする