その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

ロイヤル・バレエ 『シンデレラ』 (吉田都さん 最終公演)

2010-04-19 01:25:54 | オペラ、バレエ (in 欧州)
※この週末はやっと本格春。人がうじゃうじゃ外に出てきて、街も公園も人で一杯でした。皆、とっても嬉しそうな顔をしているのが印象的。私も嬉しくなります。

 さて、昨夜、吉田都さんのロイヤル・バレエ最終公演(この日と23日の金曜日の2回)のシンデレラを観に出かけました。

 まずは、公演とは関係ないですが、日本人の数がすごく多かったのでびっくり。ロンドンの日本人に動員がかかっているのか?と思ったほどです。ロンドンでここまで日本人比率が高いのは、日系のゴルフ場でしか見たことがありません。私も取引先の方や会社の人に何人か、お会いしました。みんな、吉田都さんの最終公演を、是非見たい、応援したいという、気持なのでしょう。

 私は普段、バレエは殆ど見ないので、今日は最初で最後ということで、奮発してストール(平土間)席、前から4列目。かぶりつき席です。なので、個々のバレリーナの皆さんの個々の表情や動きが、双眼鏡なしで手に取るようにわかりました。

 普段見ていないので、比較のしようがないのですが、吉田さんの優美で可憐なバレエに2時間目を奪われっぱなしでした。ホント、美しいです。バレエは、もちろん西洋の踊りですが、彼女のバレエには、日本舞踊的な世界まで感じてしまうのは、私のひいき目でしょうか?動きに無駄がなく、かつ表現力もある。飛んでいる姿はスローモーションを観るように軽やかだし、手の先、足の先まで、意思が感じられます。フィギュアスケートの採点で言うと、技術点と芸術点の双方で高得点、こんな感じでしょうか。

 あと、こんなことを言っては御本人に失礼でしょうが、とっても可愛らしいですね。シンデレラという役柄だからかもしれませんが、若々しさといい、とても私と同世代には見えません。西洋人のバレリーナと比べるとどう見ても小柄で線が細いですが、西洋人相手によくロイヤル・バレエのPrincipalにまで上りつめたものだと改めて尊敬です。

 バレエは、舞台もとても華やかできれいで楽しめるものでした。他のバレリーナも美しい踊りを披露してきれました。話は100%分かるので、安心して見ていられます。もっと、前からバレエを見ていればよかったと思いましたが、後悔先に立たず。

 今後は活動の場を日本に移すとのこと、日本での引き続いての活躍を祈念したいです。

(折角、前の席だったのに、碌な写真がありませんが・・・)


(王子役のSteven McRaeと)




Cinderella
Saturday, April 17 7:00 PM

Credits
Music: Sergey Prokofiev
Choreography: Frederick Ashton
Production: Wendy Ellis Somes
Set Designer: Toer van Schayk
Costume designs: Christine Haworth
Lighting design: Mark Jonathan
Staging: Christopher Carr

Performers
Conductor: Barry Wordsworth
Cinderella: Miyako Yoshida
Prince: Steven McRae
Ugly Sisters: Wayne Sleep, Luke Heydon
コメント (2)
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