その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

『なぜエグゼクティブはゴルフをするのか?』 (パコ・ムーロ 著, 坂東 智子 訳) ゴマブックス

2010-04-08 07:43:09 | 
 タイトルは変わっていますが、決して、このタイトルについて書いてあるわけではなくて、マネジメント、リーダーシップ、組織についての教訓を逸話を交えて紹介した本です。

 この手のムキムキのハウツー本は敬遠気味なのですが、1時間で読める本ということで読んでみました。

 正直、目新しいレッスンはあまりありません。「変化を前向きに捉えよ」、「まず、自分から変われ」、「何も決断しないのが一番良くない」・・・。一般的な自己啓発書に書いてあることを焼き直しているだけといえなくもありません。

 ただ、この手のマネジメントの原則は、基本は同じですから、たまにこうした本に触れることで、忘れかけていたり、なおざりになったりしている自分の行動や考えを見直す機会になるというメリットはあります。

 「第2章 一本足になったアリ株式会社の末路」で描かれた慢性コストカット病に蝕まれた会社が招く事象と「第13章 エグゼクティブは熱気球に乗って仕事をしなさい」で示される「リーダーは、結局のところ、「私たちがやろうとしているのはこれだ!」といつも声をかけていないと、決断したことを実行できなくなる」という指摘はなるほどと思わせるものでした。

 もう一つなるほど。「セールスマンのターゲットになりたいと思う人は殆どいないが、誰もが賢い買い物をしたいと思っている。」(第11章「前世紀のセールスマンと21世紀のセールスマン」)

 スキマ時間はあるけど、かったるいので雑誌を読むように本を眺めたい時、飛行機やTubeの中で読むのにはグッドです。
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