★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

懐古主義

2017年10月03日 20時27分53秒 | 徒然(つれづれ)
 歳を取ると、懐かしい日々を思い出すことが多くなる。
 思い描く楽しい未来がないのだから、当然といえば当然だ。
 温故知新という言葉もあるじゃないか。

 それを文字通り後ろ向きの考えだ、と批判めいたことを言う奴がいる。
 果たしてそうだろうか。

 私にとって、懐かしいイコール楽しかった想い出だ。
 苦しかったことや悲しかったことも、想い出のフィルターに濾過されて、今では痛みの伴わない懐かしい思い出だ。
 懐かしいあの頃は、現在と比べてもはるかにいい時代だった気がする。
 逆に、あの頃より今がいいと言える人間がどれくらいいるだろう。
 
 それを後ろ向きだという奴は、きっと楽しいことが何もなかったに違いない。
 暗い少年時代や青春時代を送ったのだろう。
 そう思うと腹も立たない。

 懐古主義の私がひとつだけ心掛けていることは、反省や学習はしても、後悔はしないことだ。
 あの時ああしていれば、あれをやっていなければ、なんて思うこと自体無意味だ。
 その結果としての現在があるのだから、それを甘受すべきなのだ。
 今さら後悔しても何も変わらない。

 ひとつ後悔すると、あれもこれも後悔することになる。
 後悔あとを絶たずというではないか。
 
 
 
コメント
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