トランプが大統領に決まった時、昔、深夜テレビで観た「十二人の怒れる男」を思い出した。
父親殺しの容疑で裁判にかけられたスラムの少年を、ヘンリー・ フォンダ演じる陪審員が、議論の末に、 1対11の有罪から12対0の無罪判決に導くストーリーだ。
要は民主主義下の、市井のアメリカン・ヒーローを描いた作品だ。
トランプも選挙戦の当初は泡沫候補の1人だった。
それがその露悪的なまでの、歯に衣着せぬ言動で注目を浴び、選挙民の共感を呼び、強いアメリカの復活を願う国民の支持によって、大統領にまで上りつめたのだ。
目的や手法は違えど、少数派、それもたった1人が大勢や体制に勝ったのだ。
実にアメリカ的だ。
映画を観た時に覚えた違和感がふたつ。
12人の陪審員に黒人と女性がいないこと。
当時の黒人差別と男尊女卑の象徴だ。
もうひとつは、容疑者の少年が有罪から無罪になったこと。
推定無罪ということだろうが、釈然としないものが残る。
なぜ逆ではなかったのか。
黒人差別、男尊女卑と来れば、当然勧善懲悪だ。
アメリカの正義は、清濁併せ飲む正義としてしか成立しないのかも。
トランプにしても然りだ。
父親殺しの容疑で裁判にかけられたスラムの少年を、ヘンリー・ フォンダ演じる陪審員が、議論の末に、 1対11の有罪から12対0の無罪判決に導くストーリーだ。
要は民主主義下の、市井のアメリカン・ヒーローを描いた作品だ。
トランプも選挙戦の当初は泡沫候補の1人だった。
それがその露悪的なまでの、歯に衣着せぬ言動で注目を浴び、選挙民の共感を呼び、強いアメリカの復活を願う国民の支持によって、大統領にまで上りつめたのだ。
目的や手法は違えど、少数派、それもたった1人が大勢や体制に勝ったのだ。
実にアメリカ的だ。
映画を観た時に覚えた違和感がふたつ。
12人の陪審員に黒人と女性がいないこと。
当時の黒人差別と男尊女卑の象徴だ。
もうひとつは、容疑者の少年が有罪から無罪になったこと。
推定無罪ということだろうが、釈然としないものが残る。
なぜ逆ではなかったのか。
黒人差別、男尊女卑と来れば、当然勧善懲悪だ。
アメリカの正義は、清濁併せ飲む正義としてしか成立しないのかも。
トランプにしても然りだ。