★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

Don't think twice

2023年08月19日 21時09分25秒 | 徒然(つれづれ)
 人間は考える葦である、とはパスカルの言葉だが、日本には、下手な考え休むに似たり、過ぎたるは及ばざるが如し、という言葉もある。
 ブルース・リーは「Don't think, feel. 」、ボブ・ディランも「Don't think twice. 」と言っている。

 要は、考え過ぎるのもよくないということだ。
 しかし考えている最中はそれがわからない。

 人生においては、いろいろ将来の不安について考える機会が多いし、私も実際にそうした。
 子供の頃だと、親が亡くなったらどうしよう、社会人になった時は、仕事はできるのだろうか、ほかの社員と上手く付き合っていけるのだろうか、結婚できるのだろうか、などなど。

 今にして思い返せば、それらはすべて杞憂だった。
 長い闘病の末に両親が亡くなった時も、お疲れさんという感慨しかなかったし、仕事はそれほど大変でもなく、人付き合いもほどほどでよかった。

 普通に結婚して、子供が生まれ、その子もすでに嫁ぎ、孫までできた。
 管理職の末席まで昇進し、定年まで勤め上げ、マンションのローンもすでに完済し、老後の今は無借金生活だ。
 すべて、案ずるより産むが易し、出たとこ勝負で、なるようになったし、その結果には満足している。

 今言えるのは、将来のことを考えるのは、時間の無駄だ。
 ましてやその考えのもとに、あれこれ、報われるかどうかわからない努力をするのも考えものだ。

 考えてみたらいい。
 高みを目指し、夢を抱いて奮闘努力するのは自由だが、それで勝ち得た高みや夢は、自分の中の何かを犠牲にしたのではないだろうか。
 経済的な成功、名声や地位を手に入れるために、一度でも、後ろ暗い行いはしていないだろうか。

 どんなに考えあぐねても、なるようにしかならないのが人生だ。
 時の流れに身を任せ、自身の運を試したらいいのだ。
 合言葉は、明日は明日の風が吹く。
 

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