★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

花火大会

2023年08月08日 13時57分06秒 | 徒然(つれづれ)
 夏真っ盛りで、全国各地で花火大会が開催されている。
 私が初めて花火大会に出かけたのは、保育園児の頃だ。

 九州の辺境の漁村の花火大会は、港から海に向かって打ち上げられる。
 会場の港には、浜辺はもちろん、近隣の港からも見物の船が多数集まる。

 私も漁師だった祖父の船で、親に連れられて見物に行った。
 船にはビールや酒が積み込まれ、子供はジュースやスイカ、まくわ瓜などを食べていた。

 花火大会が始まると、私はその轟音と船の真上の夜空に広がる、打ち上げ花火のド迫力に仰天した。
 雷の比ではない、この世の終わりかとも思える光景に、私は恐れおののき、船の中で耳を塞ぎ頭を抱えてうずくまっていた。

 それがトラウマとなり、翌年からは花火大会はパスした次第。
 年を経ると、花火の怖さはなくなったが、見物客の大混雑が嫌で出かけることはなかった。

 夏の風物詩の花火大会も、今や見物客のマナーや交通渋滞が問題となり、開催の是非がいたるところで問われている。
 私は当然、非のほうに1票だ。


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