虹色仮面 通信

神出鬼没なオッサンが毎日感じたことを取り留めなく書き連ねます

出世って何だ?

2014-10-17 08:47:54 | 社会
辞書で「出世」(しゅっせ)と調べると、下記のような文言が出てきた。

<名詞>
①世に出て高い地位につき、世間に名が知られる身分になること。「立身-」「-街道」
②地位があがること。「係長に-する」
③この世に生まれ出ること。出生。「先づ老子-し次に孔子出」
④《仏教用語》
 あ:「出世間」に同じ。
 い:諸仏が衆生(しゆじよう)救済のためにこの世界に姿を現すこと。
 う:比叡山で公卿の子息が剃髪(ていはつ)して僧となったこと。
 え:禅宗で僧が大寺院の住職となること。特に勅許の紫衣道場の住職となること。

一般的には①か②を指すだろう。
とくにサラリーマン社会における②の意味が最も使われているのではなかろうか?

でも②の意味通りに出世することが良いことなのだろうか?
個々の価値観をとやかく言うつもりはないが、なんとなくちっぽけな気がする。
そのために上役にゴマをすり、粉骨砕身にして頑張っている人がいる。
でも所詮、他人の会社(組織)であり、自らできることには限りがあるのも事実。
それでも自分のため、家族のために頑張るのだ。
それはそれで尊いが、そこまでのストーリーが安っぽい人もいる。

私の場合は、それらのことに価値観を見出せず、36歳の時に自営で仕事を始めた。
その点で言えば、自らが置かれた立場から出世を考えると、①が該当する。
でも世に知らしめるというのは、商売の観点で言えば極めて当たり前の行為であって、知られていくにつれて責任も生じるのだ。
決して、出世はラクではないのだ。

そして、将来は多くの人に頼られ、尊敬の念をもって接せられる人になりたいと思って、日々を過ごしている。
その望みが叶えられた時に「出世」という言葉の意味を噛みしめるのではないかと感じています。