画像の建物は、富岡町にある東京電力のPR施設だった旧エネルギー館です。
敷地面積は約1万㎡で、野球のグランドがすっぽり入るほどの広さがあるそうです。国道6号沿いにあり、風見鶏が付いた時計台が象徴的な西洋的な外観が特徴的です。
事故後、PR施設としての役目を終え、廃炉に向けた作業が進む福島第1原発を視察に訪れる人の受け入れ拠点となっているそうだ。それまで(楢葉町と広野町にまたがる)サッカー施設「Jヴィレッジ」が担っていた役目を、ここが引き継いでいるという。今は地元住民のほか、自治体や企業関係者、学識者など1日平均50人ほどの視察者に対応しているとか。
帰ってきて、地図で調べてみると、事故があった福島第1原発から直線距離で8㎞ほどの場所にある。この建物は、この地域に原発があることを示す象徴といえる。
「原発によりマチが潤い、原発(事故)によりマチが殺された」
そして、これから復興への長く険しい道のりを歩んでいく。風見鶏が付いた時計台が何とも痛ましく思えた。