国道6号線と福島第一原発がもっとも接近する場所で撮影した1枚。遠くにそれらしき建物とクレーンなどの工事機器の存在が確認できる。
距離にして2㎞弱。肉眼で存在を確認できるほどの距離。ちょうど双葉町に入ろうとする場所。
1か月前(6月下旬)に茨城空港へ行く機内でも、幸い窓側だったので、上空からその存在を確認できたが、今回は至近距離だ。
改めて言うまでもないが、2011年3月の東日本大震災による地震動と津波により生じた人類史上最悪レベルの原子力事故である。地震と津波という自然災害が起因しているが、その後の対応のまずさにより事態をより深刻にさせ、未曽有の災害になってしまった。
現地でその災害を生じた施設(建物)を見ていると、憎しみにも似た妙な感情に駆られた。
特段、あの事故によって、身の回りに何かがあったわけではないし、原発に対する特別な憎しみもないのだが、報道等により、マイナスの感情が植え付けられたのだろう。変な話しなんだけど…。
原発の存在が悪かったわけではないし、半ば偶発的にいろんなことが重なり、最悪の状況に陥ってしまった。
その事故から6年半が経とうとしている現在、現地でのこの状況を見て、何を感じ、何を思うのか?
各自、見解は異なるだろう。でもいろんなことを考えさせられるし、人間の無力さや自然の恐ろしさを痛感したのは紛れもないことです(同じことは、東北地方の震災被災地を巡った際にも感じました)。