木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

小鉋台打ち

2009-02-24 21:38:00 | 木工
背は板に6枚分墨をつけ

ほぞを切り


バンドソーで切り離し、24本できました。
切断面に鉋をかけるのですが、曲面(凹面)に合った反り台鉋がありません。
前回は豆鉋で済ませましたが、この機会に作ることにしました。

刃は、手持ちの24mm幅の刃 
反り台にするので、少し厚めの樫の材を使いました。

墨をつけ、鑿で掘り


刃口をあけ


押さえ引きで挽き


1分鑿で押さえ溝を掘り


刃をはめ、表馴染みを削って刃の出具合を調整
銅製の豆げんのうは、銅の立方体の固まりをたたいて円柱にし、柄の穴をあけて自作しました。


刃口は刃口鑿で調整
この刃口のみは、京鍛冶竜作こと今井義延作。
20年ほど前に特注で打ってもらったものですが、鉋台の調整に大変重宝しています。


今回作るのは反り台鉋。他の鉋で下刃をR200mmに削り


周りを削り、面を取って


完成

削り具合は

OKです。

最後に

台を打つのに今回使った道具
道具作りは実に楽しいです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする