ブックカバーチャレンジ
4日目は、須田賢司著「木工芸 ~清雅を標に~」です。
内容は二部構成になっており、前半の「作品 Worls」では素晴らしい指物の作品の数々を、伝統工芸展等では通常見ることができない内部の造りに至るまでつぶさに見ることができます。
木工芸作品では、例えば「欅拭漆飾箱」のように素材、仕上げ方法、使用目的などで構成される名前が付けられますが、須田先生の作品にはその後に「水光接天」などの名前が付けられています。
材料との出会いやその木材から受けるイメージと、愛好される漢詩の世界を表現したいという思いなどが結実して素晴らしい作品が生まれまていることがわかります。
一つ一つの作品についてそれが詳しく述べられ、読む者にとっても先生の作品の世界が一層広がります。
このような本は今までありませんでした。
木工芸を志す人だけで無く、多くの皆さんに木工芸の深遠な世界に触れていただきたいと思います。
さらに、本の後半は、「日本木工小史と私の仕事」が付け加えられています。
その内容は、今まで上げてきた書籍の要点と思われることをすべて包括し、その上に実際に制作に携わる作者ならではの新しい視点と豊かな見識でまとめ上げているといっても過言では無いと思います。
私にとって木工や道具に関していろいろ学ぶ中でずっと疑問に感じていたことが二つありました。
一つは、正倉院の宝物の木工芸品以降、その技が発展して制作されたというような木工芸品が見られないということ。
そしてもう一つは、大工道具の歴史の中で、室町時代の半ば頃まで製材する縦引きの鋸や今のような台鉋が本当に無かったのか、ということ。
これらについても日本木工小史の中で触れられていて大変興味深く読みました。
「私の仕事」では材料となる木材から道具、制作に至るまでのエッセンスが詰まっていて、改めて自分の仕事を見つめ直すよう厳しい指摘を受けているようにも思えるのです。
4日目は、須田賢司著「木工芸 ~清雅を標に~」です。
内容は二部構成になっており、前半の「作品 Worls」では素晴らしい指物の作品の数々を、伝統工芸展等では通常見ることができない内部の造りに至るまでつぶさに見ることができます。
木工芸作品では、例えば「欅拭漆飾箱」のように素材、仕上げ方法、使用目的などで構成される名前が付けられますが、須田先生の作品にはその後に「水光接天」などの名前が付けられています。
材料との出会いやその木材から受けるイメージと、愛好される漢詩の世界を表現したいという思いなどが結実して素晴らしい作品が生まれまていることがわかります。
一つ一つの作品についてそれが詳しく述べられ、読む者にとっても先生の作品の世界が一層広がります。
このような本は今までありませんでした。
木工芸を志す人だけで無く、多くの皆さんに木工芸の深遠な世界に触れていただきたいと思います。
さらに、本の後半は、「日本木工小史と私の仕事」が付け加えられています。
その内容は、今まで上げてきた書籍の要点と思われることをすべて包括し、その上に実際に制作に携わる作者ならではの新しい視点と豊かな見識でまとめ上げているといっても過言では無いと思います。
私にとって木工や道具に関していろいろ学ぶ中でずっと疑問に感じていたことが二つありました。
一つは、正倉院の宝物の木工芸品以降、その技が発展して制作されたというような木工芸品が見られないということ。
そしてもう一つは、大工道具の歴史の中で、室町時代の半ば頃まで製材する縦引きの鋸や今のような台鉋が本当に無かったのか、ということ。
これらについても日本木工小史の中で触れられていて大変興味深く読みました。
「私の仕事」では材料となる木材から道具、制作に至るまでのエッセンスが詰まっていて、改めて自分の仕事を見つめ直すよう厳しい指摘を受けているようにも思えるのです。
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