木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

再開

2011-03-23 22:33:47 | 木工
大変な被害を受けた被災地の皆さん。困難な中でも復興に向けて歩み出そうとされています。
長い長い道のりですが、どうか身体に気をつけて、一歩ずつ前に進んでいっていただきたいと思います。
私達もできるかぎりの支援をさせていただきたいと思います。

このブログも、再開します。


2月に長谷川製材さんで分けていただいた屋久杉を使って、箱に再度挑戦です。
今回は短冊箱を作ります。


部材の木作りをして、墨を付けます。仕口は隠し蟻(留形隠し蟻組継ぎ)です。


隠し蟻のほぞ穴の部分の加工。まず墨の内側に胴付き鋸で切り込みを入れます。
胴付き鋸は、信州諏訪の田中米吉作。一寸に40枚の歯。あさりはありません。
もうかれこれ20数年前に作っていただいた、宝物の鋸です。


ほぞ穴は、1分の平の小道具で掘ります。
板の厚みが2分(6mm)しかありませんので、力を入れすぎると刃物が板を貫いてしまいます。
もちろん、切れる刃物を良く研いで使わないと仕事になりません。


仮組みをして、長台で散り払い(目違いを取る)します。


身と蓋の側板が完成。蓋の天板と身の底板の加工にかかります。


だいぶ迷ったのですが、やはり天板の裏を少し刳ることにしました・・・が、
思った通り、屋久杉の逆目を止めるのに大変往生しました。
最後は妥協。小穴を突いて組み立てにかかりました。(写真を撮るのを忘れました。)


並行して進めているのが、注文をいただいている五稜箸の制作。
今回は余裕を見て20膳ほど作ります。


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