木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

欅下駄箱 木作り~墨付け

2011-05-06 21:27:54 | 木工
ゴールデンウィークとやらも関係なく木工三昧の毎日。下駄箱の制作にかかっています。

戸の鏡板の粗挽き

バンドソーで、厚み27mmの板を3枚に挽きました。
板の幅は405mm。このバンドソーで挽ける最大幅です。


プレーナーで荒削り。厚み7mmの板3枚がとれました。


荒削りをしておいた部材は、反りやねじれを見ながら木作り。

ここまでは機械削り。幅40cmの手押し鉋盤の威力は大きい。


仕口の墨付け。部材が大きいので正確に墨を付けるにはちょっとコツが要ります。


ほぞの墨付けが終わった帆立と仕切り板。

墨付けが終わると仕口の加工にかかります。

天板と地板にほぞ穴をあけました。角鑿盤はこんな使い方もできます。
あまり正確な穴はあけられないので、後で鑿で仕上げなければなりませんが・・・。


角鑿盤であけられない、板の中央部のほぞ穴は、ドリルで下穴をあけ、鑿で掘りました。


ほぞは、3段。


実際にほぞを嵌めて固さを確認。


主要な仕口の加工が完了。
こう書くとすぐにできたようですが、一枚一枚の部材が重いので、取り回しが大変。思ったより時間がかかってしまいました。
楽しみにしていた、明日のいーポート世屋のコンサートも諦め、なんとか納品日に間に合わせたいと思います。


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3 コメント

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Unknown (祥山)
2011-05-07 09:38:08
前から一度お聞きしたいと思っていました。
私の場合は3個のホゾ穴にせずに溝切盤で1本のホゾ溝にしています。理由は工数が少なくて済むという理由だけです。3個に分けた方が良い理由は何なんでしょうか。
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Unknown (ichi)
2011-05-07 22:57:29
天板や地板の木口に近い部分を接ぐ場合、1本の溝にしてしまうと、その間の縦の繊維が切られてしまっているため、接合部に強度を持たせることができません。
何段かにすると、ほぞ穴をあけてない部分の縦の繊維を残す事ができ、また、ほぞ穴も深く掘れるので、強固な接合ができます。加工は厄介ですが強度は全く違ってきます。
内側の、棚板など全体の構造にかかわらず、それほど強度を必要としない部分には1本の溝を掘って嵌めています。
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Unknown (祥山)
2011-05-08 06:57:45
やはりそうでしたか。今まで実際に端の部分が取れることは無かったですが斜め方向から力が加わると取れてしまう確率は大きいですね。これからは面倒でも何個かに分けるようにします。有難う御座いました。
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