木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

「日野山」

2016-01-04 23:02:03 | 木工
元旦の奈良の初詣は人の多さに酔ってしまったので、2日改めていつもの萬福寺へ行ってきました。
昨年は途中から降り出した雪が見る間に積もりましたが、今年は冬とは思えない暖かさ。


家から歩いて約40分。ここはいつもの静けさです。


広い境内をゆっくり散策。


布袋さんにお参りし、本堂の大雄宝殿へ。
ここは中国のお寺の雰囲気で、毎日のお経も中国明代そのままを継承しています。
大晦日の夜ここでお経を読み上げる様子はなかなか迫力があります。


この独特の敷石は龍の背の鱗を表しているそうです。
我々は石を踏まないように歩きます。

萬福寺からの帰りは山側の道を歩いて帰りました。山側といっても今はほとんど住宅地になってしまいましたが。


「日野山」
これは、日本工芸会の須田賢司先生が昨年出版された「木工藝」の中で紹介されている作品の名前です。


写真の中央に見える連子格子とその左の屋根が日野誕生院。
その手前左の木立の中に、日野法界寺があります。この法界寺の阿弥陀堂と阿弥陀如来像は国宝に指定されています。
「方丈石」は前の写真で、住宅のすぐ上に広がる森の向こう側あたりだと思います。
本の解説の中で書かれているのは、このあたりのことだと思います。

ここは私の家のある住宅地の一番高いところにある公園からの眺め。
景色を眺め、こんな歴史的な風土の中に身をおける幸せと不思議な縁を感じながら次の制作への思いをめぐらせました。

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