Chun日記~両足脛骨欠損症の娘をもった父親の育児&子育て奮闘日記

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感想-「透明なゆりかご」

2015-11-19 04:09:37 | お気に入りの本
「透明なゆりかご」を読んで

話題の漫画をとりよせて読んでみました。
深夜に一気に読んでしまった。(^^;;

お涙頂戴のわざとらしい描写はなくて淡々としている中に感動や悲しみが描かれていました。

描かれている物語が決して他人事ではないと。これが現実なのだと。
体の仕組みとか性感染症とか、学校で習うような現実味のない内容よりもよっぽど女の子達の教科書になると思いました。
無知、無責任な結果がどれほど残酷なのかわかるから。

作者はアスペルガー症候群であることを漫画にしていて、一つの特徴にもなっていますが、妙な感情輸入がなく、淡々と描ける構成力があり、だからこそ胸に迫ります。
無理にハッピーエンドにしないところなど、どんな立場の人にもその人なりの読み方をさせてくれる感じがしました。
障害を巧く操って才能にいかせていることにアスペルガー症候群と付き合いながら生きる人のヒントにもなり得ているようにも感じます。

この本が小・中学校や高校の図書室にあったらどんな影響を与えるのかな。
多くの人の目に触れてほしい本だと思いました。

また、産前産後に悩み生命の重さに耐えられなくなった時、この本と出会えたら、少し救われるのかもしれない。昔の自分や妻に読ませてあげたいなとも思いました。
おすすめです。



あらすじはこんな感じ(一部webより抜粋)

看護学科の高校3年生の×華(ばっか)は母親のすすめで産婦人科医院の見習い看護師として働くことになる。中絶の現場やその後処置を体験して一時は辞めそうになるが、出産の現場に立ち会い、生まれる命の力強さに感動し、仕事を続けていく決意をする。
分娩中の死亡事故。医師と看護師が取るべき対応は? 14歳の妊娠。産む、産まない? その決断は? 出産の付添い人・ドゥーラとは? 子供が嫌いな看護師・栗山さんが産婦人科医院に勤める理由は??
大反響を呼ぶ真実の産婦人科医院物語



コメント
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