昨日の昼前に裏山(山ではないけどそう呼んでいる)へ犬を連れて散歩した。日差しはもう春でそよ風もあるかなしか、歩くたびに生暖かい空気が頬をなでる。
ここ数日、体の調子が良くないので、「癒しの道」になっている裏山の道を歩いた。犬は鼻をくんくんさせながら砂利道の端をうろつきまわり、飼い主のことなど気にかけないで動き回る。犬にとっても「癒しの道」に違いないのだ。
広い畑を見渡せる一角に来ると、若くみずみずしい野草が小さな花をつけて咲いていた。ハコベ、オオイヌノフグリ、そしてホトケノザが同じ場所に群生している。
思わず膝をかがんで近づいて見ると、小花たちの奥ゆかしさが一面に広がった。犬は傍若無人に草の上をまさぐっている。