旧知の友人の奥さんから電話が入った。女房が受話器を上げて話している。毎年この時節になると、東北の実家から林檎が送られてきて、おすそ分けのついでに旧懐を温めようという、来訪予告の嬉しい電話なのである。
大きくてたっぷりと蜜の入った林檎を、今年もいただけると思うと、どのようにして迎えようか、飲み物やお土産に持たせるものは何にしようか、などと妻と二人で心が浮いてくるほどの嬉しさに浸っている。
お土産と言っても格別なものが有るわけでなく、自家菜園で育てた大根くらいなのだが、友人のほうも快く受け取ってくれるから、以心伝心の慣わしみたいになっている。内玄関の壁周りもアイボリー系のペィントで塗り替えたばかり、気分が盛り上がるだろう。
昨日の天気は快晴にして無風状態で、動き回るとじんわり汗の滲む一日だった。小春日の陽気を浴びて、ベランダのテーブルの椅子に座った。珈琲を飲みながら新聞をひろげ、リラックスした時間に包まれた。
今日はあいにくの雨であったけれど、午後３時には止んで晴天が戻ってきた。まだ自宅のリホーム作業が残っていて、引き続いてやる予定ではいたものの、妻との約束を優先して隣市のコープへ買い物に出かけた。
出来るだけ節約モードの買い物に感心するのだが、料理の面では嗜好を凝らした美味しいものを食べさせてくれる。限られた生活費の中で、とことん工夫して食生活にバリエーションを与える、主婦の力量に乾杯だ。
