山路は静かに息づいていた。柔らかい秋の日差しを受けた木々の葉は、辺り一面の山の色を変えようとしている。雑木林の小道を行くと、黄土色の衣替えが始まっていて、季節の移り変わりは駆け足でやって来る。
風もなく晴れ渡った昼前のひと時であったが、買い物をしたついでに自然公園の遊歩道を歩いてみた。文学的には「ひとりで」と言いたいところだが、女房連れの二人組の出で立ちにも拘わらず、大自然の包容力が二人を受け入れてくれた。
心満ちて、口笛吹いて胸中に舞うは落葉・・・オーバーではあるが秋は優しい、言うことなしの昼でした。
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