義母の法要

明日は義母の七回忌法要のため、仏前に供える花、菓子、果物、を買いそろえて準備万端・・・この程度の用意で済むので気苦労は要らない。

私にとって仏門は不案内であるけれど、かと言って神道に心酔している宗派人間でもないので、何処にでも心置きなく出かけて行けます。神仏に対する敬虔な心もちを大切にして、深く祈るのが私流の信仰だ、と言えなくもありません。

義母は永らく心臓を患ったまま、一人暮らしをしていましたが、発作が起きて病院に入院したのち、高齢ゆえに回復もかなわず他界したのでした。

気丈な人であったけど、逝く間際に心残りがあったらしく苦悶の色が見えていました。ちょうど今頃の季節で、最後の見舞いに行ったとき、もうお別れのときと思ったので義母の手を片方ずつ私の両手に包んで温かく念を入れました。黙したままの労りです。それから三日後に亡くなりましたが、とても穏やかな顔で安らかに眠っている姿が、私たち家族の救いになりました。