軽井沢近辺を歩くつもりで、“あくまでもそのつもり”のコースなのですが、今までのウォーキングコースを変えて、裏山の近辺を取り巻く農道を妻と歩いた。
この辺は都県境の辺境で茶畑の多いところですが、所どころに平地林が残っていて、武蔵野の面影を幾分か感じさせてくれます。
10年、20年前に比べれば林も生き物たちも減ってきているけれど、それでも身近に自然の息吹を感じながら、生活できる環境は有り難いもの。年々居住域が拡がってきているので、生き物たちの生息地も様相も変わっていくに違いない。雑木林の中には虫や野鳥たちが棲んでいて、我が家の庭木にもちょくちょく訪れては心を和ませてくれる。自然を眺めるのは楽しい。
裏山をウォーキングしながら、ここに住み始めたころと、３０年を経た今日との変化をあれこれ語りながら、埼玉エリアのＩ市に歩を進めていると、鶏舎や豚舎の臭いが鼻を衝く・・・しばし無言。自然を愛する身なれば、人畜の臭気も受け容れなければ、と思いつつ現実の厳しさを二人で噛みしめた。
