conparu blog

ささやかな身の回りの日常を書き綴ります。
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茶ノラ

2013-01-19 23:29:20 | 日記

野犬は保健所の一斉捕獲作戦で壊滅してから久しい。
ところが、野良ネコは危害を加える心配もなく、痩せた風もなく
どうどうと家々の路地を闊歩しているのだ。

私の家の周りでは灰色のシマトラ(メス)と、全体が茶色のオス猫が縄張りにしている。
近くに用事で出かけた時など、ちょっとでも声をかけようものなら、身を摺り寄せるように
尾っぽを振ってついてくる。

ミャ~ァオ、鳴声にも媚びているような響きがあって、内心ドキッとするのだ。
昨夕は近くのコンビニから帰る娘に、オスの茶ノラがへばりついてきて、
玄関のドアが開くものなら、一気に入り込んでくる体勢だった。

娘がインターホーンのチャイムを鳴らし、助けを求めている。
「押し入り常習犯」の茶ノラを入れるわけにはいかないので、ドアの内側から
ドーン!と一発手打ちをすると、あわてて逃げて行った。

この茶ノラの先祖かも知れないのだが、かなり前のことで
ミーと云う茶色の母猫がいた。
この猫も、そうとう人間の心情に媚びるところがあって、鳴き方が音楽的に抒情的だった。

ある時、台所の網戸を開けて入ったらしく、テーブルに置いてあったスティックパンを袋ごと失敬していった。
ところが猫の悲しさゆえに1本、2本、3本、と落して行って、合わせて5本ほど。ということは、殆ど落して行ったので
子猫のところにはせいぜい1,2本だけ持ち帰ったことになる。

ミーよ!どうせ持っていくなら全部持っていけばいいものを!憎めないノラ猫だった。

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