conparu blog

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おさらい時局情勢

2014-07-19 17:07:15 | 日記

 

東アジアでパワーシフトが起きているーと言われる。
出るものが出、引っ込む者が引っ込む力関係だ。パワーバランスの均衡が保たれていたのは、米ソ冷戦以来で核の均衡保持にあったのと、経済が比較的に安定していたからだ。

中進国や後進国は貧しいながらも先進国の背中を見ながら、自国内の統治に精いっぱいだった。ところが2008年9月、リーマンショックでバブルが弾けてより、世界経済が迷走し始めた。
株が暴落し、後進国への資金の流れも止まった。
世界の経済を引っ張る先進国が、真っ先に経済の危機に陥ってしまったからだ。

それ以来世界経済は停滞したまま、経済活性の源がアメリカ大陸から太平洋の彼方、
日本に暫し寄宿した後、中国大陸に移った。
経済の牽引力は文明の変遷や帝国興亡のように一所に留まらない。つまり、歴史も経済も生き物なのだ。その地が枯れれば次の適地に移る。

第二次大戦後の歴史の変動は、ソ連の崩壊、そしてロシア共和国の再生と民主化あたりからか。民族自決の機運が高まり、民族間の抗争も起きてきた。
地勢学的な問題だけでなく資源の問題もある。有限の資源を確保するために地底海底の領域拡張に手を出し始めた。
地球連邦的な考えとは正反対の、我田引水が行われるようになった。

自国優位の考えは大国の傲慢でもある。中華思想の古代帰りや米国繁栄再来の野望、TPPの押しつけ等は、このまま混乱への積み増しに過ぎない。(各国の利害が調和すればいいのだが)

思えばアメリカの相対的な力の減退が、騒乱を引き起こしている地域もある。
力で抑えてきた平穏は、力が萎えた時にもろい。
アフガンの出来事はイラクの内戦の陰に霞み、ウクライナではクリミア半島が強引にロシアに組み込まれた。
東部ドネツク州の親ロシア派支配地では、ミサイルロケットによりマレーシア機が撃墜された。ついに来た!である。ここでは大国ロシアの隣国への干渉がある。

中東ではパレスチナ問題。パレスチナからみればイスラエル問題であるから、『パレスチナ・イスラエル問題』と云うべきだろう。こちらも戦況拡大の様相である。
シリアの内戦は如何なっているのか、こちらも影が薄い。
翻って東アジアでは一触即発の領有問題がある。“そこ退けそこのけお馬が通る”蹴散らかし大国の目には太平洋とアメリカ合衆国しか見えていない。

第一次世界大戦が一発の銃弾から始まったように、
また、敗戦国ドイツの失地回復を試みたナチスヒットラーによって、第二次世界大戦へと突き進んだ経緯からすれば、「一発のミサイル」が第三次○○にならないとも限らない。
世界が冷静に対処できるかどうか、とくに大国の態度が問われる。

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