コロナが変異株の新たな攻撃手段を身につけて、防御に躍起となっている民衆を攪乱し始めている。人類がウィルスとの戦いに後手を食ってきた歴史を引きずりながら、今度もまた、ワクチンの開発とその有効性によって感染拡大が食い止められるに違いない。今回のコロナは武漢が発生源だと思っている人が多いなかで、WHOの調査では「その痕跡は見当たらない」と中国当局の用意した――すっかり整頓された武漢ウィルス研究所を査察した限りにおいて、見当たらないと発表したこと一事をもって、WHOの限界も見えた気がする。中国の言で云えば「武漢が発生源ではないが、モンゴルが発生源だと云うつもりもない」と、暗にモンゴルに転化しようとしているのに対して、モンゴルもまた「もっと西の方から」と、黄砂の飛来元でもあるタクラマカン砂漠やゴビ砂漠を匂わせている。変異株のやっかいな伝播経路の探索をするつもりはないが、ウィルスの君臨する威容というか、遙かに人間を見下したような威圧感が、われわれ人間の存在を遠くに押しやっている感がないこともない。『人間は考える葦である』パスカルの言を借りれば、どんなに遠くへ押しやられても立ち直る強さをもっているが故に、地上の王としてコロナを越えていく知も授かっているに違いない。
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