conparu blog

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医療逼迫と言うけれど

2021-07-18 11:58:40 | 随想

新コロナウィルスがここに来て感染率急上昇を示している。半分はデルタ型だという報道もあり、感染率を示すグラフの急伸が何ともヤルセナイ。医療の逼迫云々と再三叫ばれている背景が、医療現場のどの状況を指しているのかがやっと分ってきた。
日本の病院数や医療従事者の全体数からみれば、先進各国と比べて大差ないにも拘わらず、一日の入院患者が5000人ほどで医療が逼迫すると言われているのは何故か、途上国ならいざ知らず、欧米においては数万人の収容であっても逼迫しているという情報は無い。やはり日本独特の医療体制に問題があるのだなと思わずにいられない。
調べてみると日本医師会の要望によって、「急性期病床」がダントツに増えた事にあるようだ。重症患者が多くのベッドを占めているから、その分医療従事者も多いと思うのだが、一人当たりの負担が格別に重いということらしい。余裕が無いからコロナには手が回らないと云うことである。病院経営も楽ではないのは分るが、かといって現状に対応できないというのは、法制的にも抜けているのがあるからではないか。
医療保険制度にしても負担する側と受益者とのバランスが問題になっている。心配は尽きないが、我々受益者としても、現役の負担が今後更に大きくなっていくことに懸念を持っている。北欧のように高福祉高負担を実現するためには、医療制度だけをいじっていてもラチがあかない。経済体制と政治体制を大きく変えないと。意識の改革という国民レベルは難しいのだが。

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